第三回 本編

ビ「ですってぇー」

ア「なんだ、どいつもこいつも表情がないなどと」

エ「まぁまぁ落ち着いて下さいませ」

ビ「正直、ビルダちゃんは最初会った時は表情ないなぁって思ったわよぉ」

ア「……仕方、なかろう。……私とて、色々あったのだ」

ビ「うーん、まぁ深い部分には触らないでおくわぁ」

エ「アン様……」

ア「それより、次だ次」

ビ「あらそうねぇ。エリーザへのメッセージも来ているわよ」


+エリーザへのメッセージ+
▽ユファからの第一印象メッセージ▽
何か、私と似たようなものを感じた。一見して悪人という印象は受けなかったが、敵ならば容赦はしない。……だが、できれば戦いたくないのが本音だな。


▽アレンからの第一印象メッセージ▽
魔女だ。あの女は正真正銘の魔女だ。笑っているが、あの女が何を考えているか分からない。分かりたくもねぇが。それにあの女は最初グレイ様にやたら敵対心を持っていた。それも気に食わない。


ビ「あららエリーザ、あんた嫌われてるわよぉ?」

エ「私、アレンに嫌われるような事したかしら?」

ア「小僧の言葉などに耳を傾ける必要はないぞ、エリーザ」

エ「アン様はアレンにもう少し心を開くべきでは?」

ア「な、何故私が小僧などに……ッ」

ビ「意外にアールフィルトも子供なのねぇ」

エ「ふふ、そんなアン様も愛しいですわ」

ア「ふん」

ビ「それにしても、なんだかんだでこのアレンって坊や、エリーザの事気になってるみたいねぇ。やたらメッセージも長いし」

エ「アレンは根は素直でとても良い子なのよ。頭が良いから物分りがよくて、その分少し意地を張っているだけ」

ア「小僧は所詮小僧だ。高が知れている」

ビ「あんらぁ、ヤキモチかしら? アールフィルト」

ア「誰がそんなもの……ッ」

エ「ふふ、エリーザは一生アン様のお傍におりますよ」



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