第三回 本編

ア「貴様の都合など、考慮する意味もない」

エ「アン様の言う通りだわ」

ビ「そろそろ心折れそうなんだけど、Are you ready?」

エ「えぇ、いつでもどうぞ」

ア「私も構わん」

ビ「……あっ、もうビルダちゃんが悪かったわ。うん……次行くわ」

ア「エリーザ、さっきからビルダはどうしたのだ?」

エ「そっとしておきましょう」

ビ「うっさいわぁ! 余計に惨めになるって知ってて遊んでるんでしょ!!」

エ「ほらほら、さっさと進めないと時間なくなるわよ」

ビ「くぅ、ビルダちゃん悔しい……!」

ア「エリーザ、紅茶おかわり」

エ「はい、アン様」

ビ「……はい、じゃぁ放っておいて次! ……第一印象メッセージよ」

ア「なんだそれは美味いのか?」

エ「アン様アン様、違いますよ。食べ物じゃありませんわ」

ア「ふむ、そうか。して?」

エ「最初に出会ったときの気持ちを、相手に教えて貰うのです」

ビ「アールフィルトって、妙なところで抜けてるわよね」

ア「ビルダに言われたくはない」

エ「アン様、違います。ビルダは抜けているのではなくて、頭のネジが木っ端微塵に粉砕しているのですわ」

ビ「ほんと今日はひどい言われよう! ビルダちゃんそろそろ泣くわ!」

エ「それじゃアン様、メッセージを見ていきましょうか」

ア「うむ」

ビ「……あぁ」


+アンへのメッセージ+

▽シエラからの第一印象メッセージ▽
よく分からない人って感じ。感情がないように見えて、意外に感情的だったりもするし。でも、宝玉は絶対に渡すつもりないから。

▽ジルからの第一印象メッセージ▽
ほんっと、ある意味で手のかかるクソガキだ。俺とは合わねぇタイプの人間だ。それにぜってぇー表情筋ねぇなこいつって、あん時は思ったぜ。




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