本編

ウ「……僕、男の娘じゃなくて男の子なんですけど」

ビ「ははーん、やっぱあんたは尻に敷かれるタ――」

ウ「黙って下さい」

ビ「ちょ、それだとビルダちゃん居場所ないんだけど! ちょっとは気ぃつかいなさいよ!!」

ラ「さて、それじゃさくっと次の質問いっちゃいましょー」

ビ「……………もうビルダちゃん、疲れた」

ウ「もうへばるんですか? 体力ないですね」

ビ「あんた達のせいよ――!!! あぁもうむかつく! 次は第一印象メッセージなんだから!! 互いに恥でもかきあえばいいのよ!!」


+ラミーナへ+

▽ウエーバーからの第一印象メッセージ▽
頼れるお姐さん、と言ったところでしょうか。あとは僕を子ども扱いしないでくれたら文句はないのですが。

▽ショコラからの第一印象メッセージ▽
気に食わねぇクソ尼だ。てめぇとは必ず決着をつけてやる……!!


ビ「ですってぇ」

ラ「ふう、ウエーバーはそう思ってたのね? まぁ最後の部分については仕方ないじゃない。だってまだあんた子供だもの」

ウ「ラミーナさんだってまだ二十歳になってません!」

ラ「そうだけど。……ま、それより下のあの女からのメッセージの方が気になるわ。相変わらず言葉が汚いわね」

ビ「まぁ否定はしないけど、それがショコラなのよねぇ」

ラ「教育した方がいいわよ?」

ビ「それはお互い様よん」

ウ「な、なんでしょうこの緊張感……」

ビ「ざ、次はあんたへのメッセージよ」


▽ラミーナからの第一印象メッセージ▽
可愛い弟分って感じね。困ったことがあったら、お姐さん相談に乗っちゃうわ。

▽グラベボからの第一印象メッセージ▽
まだまだ青いですが、見所のある少年かと。まぁ、僕には敵いませんが。



ウ「……もう、色々コメントするもの疲れますね」

ビ「でしょー!? ビルダちゃんの気持ち分かってくれたー?」

ラ「んもう、ちゃんとコメントしなきゃ駄目じゃない!」

ウ「……いえ、ラミーナさんからのメッセージはいいんですけど」

ビ「あー、うちのグラベボねぇ。あの子意外に、結構な自信家でオレ様気質あるのよぉ」

ウ「ちゃっかり自分より下って事をアピールしてるあたりが癪ですね」

ラ「へー、ウエーバーでもそんな事思うのね」

ウ「一応僕も人間ですから(笑)」

ビ「あんらぁ、なら疲れた心にビルダちゃんの熱い抱擁なんてどう?」

ラ「反吐が出るわ」

ウ「反吐が出そうです」

ビ「は、ハモりながら言わなくてもいいじゃない……!!」

ラ「で、次の話のネタはちゃんとあるんでしょうね?」

ビ「ふふーん、とっておきがあるわよ」

ウ「嫌な予感しかしないんですけど……」

ビ「さぁレッツ『恋バナ』よ!!」

ラ「はぁ?」

ウ「……」

ビ「ちょ、何よその冷めた反応!! あんたたちだって思春期のガキなんだから、それぐらい話したってバチ当たらないでしょ!?」

ウ「その空気の読み方余計なお世話ですよ(にっこり)」

ラ「ふーん。でも、あたし達あんたと恋する気ないわよ?」

ビ「ビルダちゃんだってないわよ!!! バイソンちゃんもいないのに! ていうかさりげなく悪寒走るような怖い話しないでぇ!!」

ラ「じゃぁ何話すのよ」

ビ「好きなタイプとか、デートするならどこに行きたいとか」



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