9


入れ替わるように俺がベッドに沈み込み、遠慮がちに紘人が跨ってくる。
……やばい。この体勢やばい。すげーこれ、ちょーイイ。軽くピュッとカウパー出た。そういえば騎乗位って初めてじゃね?
逆光のなか下から見る紘人はすげー色っぽい美人なんだけど、ちょっと顎を引いて視線を下にずらすとガチガチになったチンコが目に入って、ギャップがやばい。

紘人は俺のを軽く握って、ひくついてる穴に自ら先っぽを擦り付けた。そのまま数回行き来をして慎重に腰を落とす。

「んっ……」

あんなに入りにくかったのに、思った以上にスムーズに入っていく。
紘人が自分で挿入するという、そのエロい光景に釘付けになった。ごくりと喉が鳴る。
普段はエロいことなんか全然興味ありませんって言わんばかりの堅物顔してるくせに、セックスになると途端にやらしくなるんだよなぁ。

「んっ、んぅ、あっ!」
「う、わっ……やば」

カリの部分がにゅるりと中に入ったその時、慌てて紘人の腰を両手で掴んで動きを止めさせた。だって入った瞬間イキそうになったんだよ。
怪訝な瞳で見つめられながらも必死に射精感をやり過ごす。どうして俺って、こう、紘人相手だと早漏気味になっちゃうの?

「……透?」
「ん……ちょっとイっちゃいそーだったから」
「あ、そ、そうなのか……、んぁっ!!」

抱えた腰から手を放すと、紘人は油断していたらしく支えを失ったことで一気に腰を落とす形になった。遠のいたと思った射精感が踵を返して戻ってくる。

「ちょ、ヤバ、ひ、ろと……っ」
「あっあ、深……あっ!」

俺の腹辺りに手を突いて、紘人が微かに震える。彼の顎を伝った汗が俺の肌に滴り落ちた。
何かに耐えるように眉間に皺を刻み、少し腰を浮かす姿が超絶エロい。一方で熱いアナルは呼吸するように俺をきゅうきゅうと締め付けている。
……正直、たまんない。
それ以上動くことが出来ないらしい紘人の細腰を強めに掴んだ。そして有無を言わさず下から突き上げる。

「や、あ、透っ……!」
「ごめ、ん、動かないと、耐えらんなくて」
「あっあっ!あぁ、んっ!……だめだ、んんっ!」

ベッドのスプリングに助けられながらリズミカルに腰を振ると、脱力した紘人が俺に覆いかぶさってきた。その体勢のまま貪るように濃厚なキスを重ねる。
夢中で舌を絡めて唇を食む。上に乗っている紘人を逆に犯してるかと思うと背中がぞくぞくとした。

「んっ、ふ、んんんっ、っは、はぁっ」
「ね……紘人、痛くない?」

紘人が首を横に振る。
俺にしがみつくように抱きついてくる紘人がめっちゃ可愛い。荒い息遣いと喘ぎ声が耳元にダイレクトに届くから興奮の度合いがより増した。
小ぶりながらも柔らかい尻を両手で掴んで、もみもみとその感触を楽しみながら左右に割り広げてみる。

「あっ、あっ、透っ、や、だめ……っ」
「あーもー……紘人のなか、すっげー気持ちぃ……」
「ぼ、僕も、いいっ……好き、好きだ……透っ、あぁっ」
「俺も、大好き」

そう言った途端、今度は紘人の方が俺を食むように貪欲なキスを仕掛けてきた。ちゅっちゅっとそれはもう情熱的に口付けられる。

「んぅっんっ、ふは、んっ」
「んっ……紘人、やば、イキそ……あっ」

キスをしながら欲望の赴くままに突き上げていると、やがて限界が訪れた。よく我慢したなってくらいにドピュドピュと勢い良く精液が溢れる。
そして全然気付かなかったんだけど、いつのまにか紘人もイってたらしく俺の腹に白濁液が散ってた。
紘人さん、俺とエッチの相性良すぎじゃない?


prev / next

←back


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -