「キョンくんキョンくんっ!」
さっきまで古泉は、「机が恋人ですー」とでもいう感じで、本当の恋人である俺を放置して机に向かっていやがったのだが。
いきなりテレビを見ていた俺の背中に抱き着いてきた。
「なんだよ」
「これっ!読んでみて下さい!」
「ん?なんだこれは」
「ラブレターです!」
こいつ、てっきり『機関』とやらの資料でも作成していると思っていたのに。
ラブレターとかなんなんだ。可愛い奴め。
どれどれ……?
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Dearキョンくんっ☆
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もうご存知だとは思いますが、
僕はあなたの事がだいすきですv
これからもずーっと
ラブラブでいましょう♪
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いっちゃんより(/ω\)
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それは相変わらず虫が這うような文字であったが、えらくポップな文体で書かれていた。
……うん。とっくに分かってたけどな。
古泉さん家の一樹くんの頭の中身がファンタジーなことくらい。
でもな。
「んー……?」
これに何と感想を述べればいいんだ。
上手い言葉が出ない俺を許してくれ。
「取り敢えず、だ。古泉」
「はい?」
「何で急にラブレター、なんだ?」
「えっとですね……実は今日、5月23日は恋文の日なんだそうでして」
「ほう」
「それで書いてみたのですが……」
何かまずかったでしょうか?と不安げな顔をする古泉。
こら、そんなうるうるした瞳で俺を見るな。
お前は俺よりでかい癖してチワワか。
「……いや、ありがとうな」
色々ツッコミ所があるのも確かだが、こいつが俺の為に書いてくれたってだけで嬉しいんだ。それで十分じゃないか。
だから――
「そうだ、」
「……はい?」
「古泉、今日は何の日か分かるか?」
「ですから、恋文の日、では?」
「もういっこ、あるんだぞ?」
――俺からも、返事しなきゃだよな?
古泉の顔を引き寄せ、触れるだけの軽いキスをする。
「ん、キョンくん……?」
「さて、何の日だと思う?古泉」
正解したらもっとしてやるぞ、と言うと古泉は顔を真っ赤にして。
「……キスの日、ですか?」
「ご明答」
わざと茶化すような口調で答えてから、もう一度そっと古泉と唇を重ねた。
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2010.05.23
って事で、今日はラブレター&キスの日\(^O^)/
ラブレターの方は、5/23を恋文と読ませるみたいですね!
1はどこに行った!って感じですがスラッシュを1と読むと勝手に思っておこう←
キスの日の由来は、日本で初めてキスシーンが登場する映画が封切られた日なんだとか。
こういうちっちゃなイベントも見逃さないと思います古泉くんは(笑)
何気にキョンも偶然そういう日を知ってたり。
きっと携帯のカレンダーかなんかで知ったんですよ(笑)
因みに私も携帯で気付きました←
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