下ネタ第三弾



「僕のが欲しいのか?」
「…別に」

怪しい会話に出会すのはこれで何回目か。ロックオンは扉の前で立ち止まった。
声の主は愛しい彼女とティエリア。
「君らしくもないな。何時もは遠慮無しにかぶり付いてくるのに」
「…そんなことない」
「強がっても無駄だ。」

何の話だろう。頭の中に浮かぶのはやはりイヤンな考えばかりで、でも前科二犯な訳だから暫し話を聞いて様子見。

「そんなに見詰めてもこれは君の中に入らないぞ」
「べつに…見詰めてなんか…」
「いい加減素直になったらどうだ?僕のが欲しいと」
「……………それは…」
「どうしたんだ?ちゃんと言わなければわからない」
「……う…、」
「そろそろ我慢の限界じゃないのか?」
「ティエリア…っ、」

あれ?これ浮気じゃねえのか?
頭にパッと浮かぶ考え。しかしまだ決定打が…。ロックオンは突入の準備をしつつ待ち構える。

「ほら、ちゃんと言わなければわからない」
「ティエリア、わざとおれに言わせようとしてるだろ」
「君が普段無口な分、苛めてあげようと思ってね」
「意地悪」
「意地悪はどっちかな。ほら、僕のが欲しいんだろう?」
「……………。」
「……………。」
「ティエリアの……」
「……………。」
「……………。」


「ティエリアの、が、欲しい」
「よくできました」


―――バンッ!

「お父さん許しませんからああああああ!!!!」

「え?」
「は?」
「ん?」
「「「……………。」」」
乱れた二人の姿を想像していたロックオンは乱れの一切ない二人の姿を見て拍子抜けした。
「あ、の…お前ら…なにやって…」
二人はキョトンと返した。

「彼女が自分の分のシュークリームを食べたにも関わらず僕のも欲しがるから…あげようとしてただけだが…」





(ピンクスイッチB)

2012.03.16

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