怖くなる瞬間がある。
彼女の笑顔を見た瞬間、
彼女に触れた瞬間、
彼女と繋がった瞬間、
幸せすぎて、怖くなる。

ソレスタルビーイングのガンダムマイスター、世間で言うテロリストとして生きている俺達。
そんな、罪にまみれている俺が、こんなにも幸せでいいのか、と。
怖い。
彼女を失いたくない。いけないとは分かっているが、この幸せを手放したくない。
ガンダムマイスターだって、人間だから。温もりが、彼女が、どうしようもなく欲しい。

「愛してる」

その呪いを囁いて、彼女と絡み合いながら堕ちて逝く。
まだ、離したくない。せめて自分の命が尽きて終うまでは。
まだ、彼女の声を聞いていたい。せめて眠りに就くまでは。

どんな罰も受けるから、
どうか今はこの幸せに浸ったままでいさせて。





(愛すべき、宿命)

- 10 -

[*前] | [次#]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -