※キャラ崩壊注意


夜中のブリーフィングルームにて、円を描くように集まる男どもの姿。今から百物語でもやるのか、と思いきや。

「さて、今から女子禁制、秘密の集会第四回目を始める」
ロックオンが静かに告げる。いつの間に三回も集まっていたのか、という突っ込みも無く。
「「「「おーっ、」」」」
女性陣が寝ているということもあってか、控えめな声。

「今回の議題は何だ」
「今回の議題はなあ…」
ティエリアの科白にロックオンがニヤリと笑う。
そして静かに、しかし熱を込めて、

「下着の色だっ!」
と、告げた。
「「おぉぉぉぉ!」」
リヒテンダールとラッセの感嘆の声。

「下着の色かあ…。難しいなあ。あ、でもスメラギさんは簡単に想像出来るな」
「黒か、紫、だな」
上からアレルヤ、ロックオン。
うんうん、と頷くリヒテンダール、ラッセ。
聞くだけの刹那、ティエリア。

「透けてそうだよな、スメラギさんは」

「確かに。セクシーな感じ?大人の魅力だよな」

「それに対してクリスとフェルトは可愛い感じが似合うよな」

「ああ、成る程ー」

「クリスはレースとフリル。色はピンクだな」

「うんうん。フェルトは白が似合いそう。清楚系だよね」

「あー、似合う似合う」

「問題は、」
リヒテンダールが紡いだ。

「「「惺。」」」
リヒテンダール、ラッセ、アレルヤの声が揃った。

「何でも似合いそうで怖い」

「そうなんだよ。黒も紫もピンクも白もイケそうなんだよ」

「僕、惺が黒だったらドキドキするかも」

「まあ、アイツは白黒ってイメージが強いからな」

「そうそう黒髪色白。美人って罪だよな」

「ティエリアと並ぶと輝きが半端無いもんなあ」
負けたようなリヒテンダールの声。ティエリアは「ふん、」と勝ち誇ったように言った。

「でも逆にピンクだとしたら萌える」

「何時ものクールさに対してピンク…ギャップってやつだよね、うん、イケる」

「外は大人びてるのに中はまだ女の子、って感じ?」

「うんうん」

「…ねえ、ロックオン、なんでさっきから黙ってるの?」

「え"、あぁ、うん、あはははは…(俺は惺とヤッたから、見たこと、あるんだよなあ、)」

「ロックオン、笑って誤魔化すな。まさか疚しいことでもあるのか」

「は!?」

「正直に言えロックオン」

「ティエリア、刹那、そう言うお前らも惺の話題になったら急に食い付いて来るんじゃねぇよ」

「惺となれば話は別だ」

「右に同じ」

「どういう理由だっつーの」

荒れ模様の会合。アレルヤ、リヒテンダール、ラッセはあたふたし始める。

「取り敢えず、今回の集会はここまでだ!あとは各自で妄想するように!」

「逃げた。」

「逃げたな。」

「待てロックオン、逃がさないぞ」

痛い位に突き刺さる視線。
これ以上は勘弁―――そう思った瞬間、






「お前ら、こんな時間に何してんだ」


「「「「惺…!」」」」


背筋が凍った。冷や汗が流れる。

「惺、何時からそこに…」
「さっきだが?」
さらっ、と告げた惺に一同はほっとした。

「もう寝ろ。もう遅い」
「ああ、そうだな」
心配してくれてるのか、皆に告げる惺。
それぞれ解散し、自室に戻ろうとした瞬間、





「五回目は下着じゃなくて世界平和についてにしろよ」




「「「「「……。」」」」」






(真夜中の密会)
2011.10.09

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