40万打部屋 | ナノ

夫婦、それぞれ2

!注意!
エース、サボ、マルコの三人が出てます。





旦那様が風邪を引きました。



1.エースくんちの場合。


「エースが風邪引くなんて何年ぶりだろうね…。大丈夫?」
「あー…寒い、気持ち悪ィ、頭痛ェ、寒い」
「風邪引いてるからね。食欲は?」
「ある」
「さすが。じゃあ胃に優しいもの作ってくるから」
「あっ…」
「どうしたの?服離してくれないと作れないよ?」
「……傍にいて、くれ」
「(キューン)……ッ…!」
「名前、そこにいてくれ…。情けねェけど、……手も…」
「…エースッ…!もちろんだよっ、私でよかったらずっとここにいるよ!」
「名前…。へへっ、ありがとな!じゃあ一緒に寝よう!」
「うんっ。お邪魔しまーす」
「名前冷てェ…。ほら、ギュッってしてやるから」
「それが必要なのはエースでしょ?私がギュッてしてあげるから」
「おう、ありがてェ」
「熱いね…。本当に大丈夫?」
「名前がいてくれるなら平気だ。そうだ知ってるか?」
「何を?」
「裸になって寝たほうが温まるらしいぞ」
「……だから今さっきから人の服を脱がそうとしてたの?」
「名前に裸で抱きしめてもらったら元気になる」
「何その真面目な顔…。……もー…しょうがないなァ…」
「さすが名前!ありがとな、大好きだっ」
「私もエースが大好きだよ!」


ラブラブ夫婦に風邪なんて関係なし。





2.サボくんちの場合。


「名前、俺のことはもういいよ」
「でも…。熱も高いし、苦しそうだよ…?」
「久しぶりに風邪を引いたからね。でも大丈夫、すぐ治るから」
「サボくん…」
「何で名前が悲しい顔するんだよ」
「だって好きな人が苦しんでる姿、見たくないもん…。ねえ他に何かしてほしいことある?」
「……じゃあ、一緒に寝て?」
「それでいいの?解った!」
「鍵閉めてきた?」
「もう全部終わらせてる!」
「そう…。さすが名前だね…」
「…眠たいなら寝ていいよ?」
「うん、名前がいると安心する…」
「私も。早く元気になってね」
「ん…。名前がいると思うとゆっくり寝れる。風邪がうつったらごめんな」
「うん、大丈夫」
「名前が風邪引いたら…俺が、看病するから…。だから朝まで……」
「……おやすみ、サボくん」


珍しく弱音をもらした旦那様。





3.マルコさんちの場合。


「風邪が治るまで俺に近づくな、話かけるな、放っておけ。いいな」
「看病もさせてくれないんですか!?」
「うつったらどうすんだい」
「マルコさんの風邪菌なら喜んで!」
「社会人として最低だな」
「嘘ですよォ!でも看病ぐらいさせて下さい」
「だから、うつったらどうすんだい」
「そのときはその時です!」
「……あんま喋らすなよい。最後だい、部屋から出て行け」
「ううう…!じゃあ何かあったらすぐ呼んで下さいね!?」
「解った解った」
「すぐに駆けつけますからね!」
「はいはい」

(バタン)

「ようやく寝れるよい…」



「―――……まだこんな時間かよい。明日は休みだからいいが、名前がベット使えねェのは悪いことしちまったな。………そう言えばあいつどこで寝てんだい?」

(ガチャ)

「うおっ!」
「……」
「こいつッ…!こんなとこで寝やがって…。風邪引いたらどうすんだい」
「うー……あ、マルコさんだ…。風邪治りましたか?」
「今悪化したところだい」
「じゃあ寝ないとダメですよー…」
「テメェがこんなとこで寝てるからだよい!」
「だって…。何かあったらすぐ行けるようにと思って…。それに毛布持ってるんで大丈夫です!」
「殴られたいかい?」
「びょ、病人なんだから甘えて下さい!」
「……」
「マルコさんが心配なんですよー!」
「……名前が、」
「…私が?」
「…名前が元気なら、それでいい」
「え!?」
「風邪引いてみろい。本気で殴るからな。それと今日は仕事部屋で寝ろ。いいな」
「えー…!」
「じゃあもう一緒に寝ねェ」
「おやすみなさい、マルコさん!」
「ああ、おやすみ」


それから数日、風邪を引くことになった嫁。
次回へ続く。





ランさんへ。
どうせならと思ってサボとマルコも出しちゃいました、すみません…。



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