クリスマス夢 | ナノ

狂ってしまった人の話!!

!とってもとっても危険!
ヤンデレマルコ。ヤンデレ…なのか?ごめん、ヤンデレの定義をよく解ってません。

性的描写はないけど、身体精神ともに18歳以上の方で「こういうの好きだぜ」って方のみお読み下さい。
身体精神ともに18歳以下(高校生含む)の方は帰りましょう。責任はとれない。批判などはスルーします。
……とか言いながら、「大したことねェし」と思われる内容だったらすみません。

え、私?私超ヤンデレ好きだよ、たまんなく萌えるよ。(但し二次に限る)
あと、マルコが偽です。本当に申し訳ない。
18禁ではないはず。18禁に走ろうとしたら「ダメだ!」って理性が私を止めました。










一目見たとき、「これだ」と思った。
すぐにそれを買い、ついでに名前によく似合うあれも買う。
幸い停めてある船の近くにその店があり、船番が一番隊のもあって、誰にも怪しまれず中に持ち込むことができた。

さて、どこに置こうか。
食糧庫や酒樽置き場はダメだ。絶対に人が入ってくる。
一番は自分の部屋に置くのがいいが、別の場所に置いたほうがきっと面白い。

船の一番下の、誰も使ってない汚い物置き部屋にやって来た。
名前は結構綺麗好きだからな、少し綺麗にしとくか。
いらないと判断したものは海へと投げ捨て、綺麗になった部屋にそれを設置する。

鳥を飼うにしては大きすぎる鳥カゴ。
いや、名前は犬っぽいから犬小屋って呼んだほうがいいのかもな。
黒く冷たい犬小屋には二つの足枷がついていて、扉にも頑丈な鍵がついている。
これなら安心だ。名前が逃げることもないし、誰かに連れ去れることもない。
安全の為にこの部屋の扉にも鍵をつけとくか。「立ち入り禁止」の張り紙もしておこう。

準備をすませ、甲板に出るとエースと買い物に出かけていた名前が帰っていた。
俺を見るなり嬉しそうな顔で「ただいま帰りました!」と駆け寄ってくる。
「ただいま」って言われると嬉しいよな。だから「お帰り」と言ってやると、名前には不釣り合いな帽子を見せつけられた。
名前の隣にエースが立ち、「俺とお揃いだ!」と笑ってみせる。
名前も嬉しそうだから、「そうかい」とだけ答えるが、本音は「似合わねェよい」と言って捨ててやりたい。
きっとそんなことをすれば名前はショックを受けるだろうし、エースとケンカになっちまう。
名前も大事だが、仲間も大事だ。だから何も言わない。

「似合いますか?」と被ってニコニコ笑う彼女の純粋さが可愛く、そして腹立たしい。
俺の本音なんて全く知ろうとしない鈍感ぶりには腹立たしいを通り越し、滑稽でしかない。
それがまた愛しく感じ、結局は「似合うよい」と言ってしまう。

だけどもうダメだい。早く犬小屋にぶち込んでやりたい。

静かに心を侵略してくる感情を抑え、名前とエースを引き離す。
エースには「ハルタが探してたよい」と適当なことを言い、名前には「サッチが探してたよい」と言う。
名前と最後にいたのは俺ではない。とエースに思わせるため。
二人は素直に返事をして、その場は解散。
食堂へ向かう名前を見て、周囲に誰もいないことを確認。
後ろから口を抑え、腰を掴んで抱き上げる。
驚きのあまり暴れる名前に「大人しくしてろい」と声をかけると、「マルコさん?」とすっとんけな声で呼ばれた。

「どうしたんですか?」「どこへ行くんですか?」「サッチさんに呼ばれてるんですよね?」「マルコさん?」「食堂から遠ざかってますよ?」

疑問ばかりの声を無視し、一番下にある部屋へと連れ込む。
全く暴れないからここまで苦労することなくついた。俺を信用しきっている名前がまたバカで可愛い。
しかし、部屋に置かれた犬小屋を見て「マルコさん…」と悲鳴に近い声で名前を呼ぶ。
幼い脳ながら、危険だとようやく察知できたようだった。
そこへきて初めて抵抗する素振りを見せるも、名前のやわな力に負けるはずもなく、犬小屋に入れることができた。

ああ、一緒に買った首輪も忘れてたよい。

閉めた扉をもう一度開けると、名前は素早い動きで犬小屋から抜け出した。
そうだった。名前は最初、ここに入り込み、仲間の手をかいくぐって親父の元に行ったんだっけ。
懐かしい思い出が巡り、ゆっくり立ち上がる。
後ろでは名前が「あ、開かない…!」と焦っているのが聞こえた。
逃がすわけねェよな、この俺が。ぬかりはねェよい。
従順で利口、だけど少しバカな可愛い名前だが、ちゃんと躾はしねェと。
ガチャガチャとうるさくドアを揺する名前に近づき、首根っこを掴んで床に叩きつける。
「大丈夫、そこまで強くしてねェよい。な?」と笑ってみせると、目に涙を浮かべて泣き始めた。
名前には泣いてほしくない。できれば笑ってほしい。

「名前に首輪を買ってやったよい」「名前には帽子よりこっちのほうがよく似合うよい」「ほら、つけてやるからジッとしてろい」「サイズもピッタリ。色も名前に似合う色にしたんだい」「今度鏡持ってきてやるからな」

細い首によく似合う、少しブカブカな、でも丁度いい首輪。
いつもなら「ほんとですか?!」って喜んでくれるはずなのにずっと泣き続けている。
そうか、今さっきのがまだ痛いのかい。でも躾は大事だって言うだろい?
よしよしと頭を撫でると、ビクリと震えられ、恐怖で怯える目で「やだ」と同じ単語を繰り返している。
こんな目で名前に見られたのは初めてで、言いようのない感情に思わず舌舐めずりをしてしまった。

だがまだ早い。名前は疎いから、これからじっくり教えてやりたい。

抵抗する力をなくした名前は、さすが利口といったところ。一回の躾で全てを理解するんだからな。
犬小屋に戻し、元からついている足枷を名前につける。
普段は服で隠している足。思ったより小さく、足枷をつけても意味がない気がしてきた。
だけどきっと名前には似合う。名前は何をしても可愛いからな。
ガシャンと音が響くたび、名前は震えあがり、また興奮する気持ちを抑えられなくなって思わず足首を握りしめ、爪を立てると「いッ…!」と小さな悲鳴をもらした。

「痛い」「やだ」「怖い」「なんで」「マルコさん」「助けて」

全ての単語が興奮する材料にしかならない自分は、きっと歪んでいるに違いない。
彼女の全てが愛おしい。純粋すぎる名前を汚したくなる。

「ごめんな名前」「でもよく似合うよい」「大丈夫。一日一回は会いにくる」「いい子にしてろい」「それと、名前って名前は捨てよう。俺が新しくつけてやるよい」

小さい身体を抱きしめ、頬を伝う涙を舐める。
ビクビク反応する名前を間近で見てると手放したくなくなり、優しく愛してあげたいのに、自分はいつの間にか名前の首に噛みついていた。
聞いたことない名前の悲鳴が響き、さらに噛む力を強めると血が滲んで、それを舐める。
血は美味しくねェな。それに名前に血も似合わねェよい。
「ごめんな」と謝って名前の首から離れると、床が湿っていることに気がついた。
恐怖で失禁したらしい。
嗚咽で何を言っているか解らないが、多分「ごめんなさい」と謝っている。
やっぱり名前は偉い子だな。と頭を撫でようとしたが、身体は名前の頬を殴っていた。
いとも簡単に吹っ飛び、鉄の棒に頭を打ち付ける。
すぐに近寄って「大丈夫かい?ごめんな」と抱き起こして、その場所を擦ってあげたいのに、やはり身体は意思とは違う行動を取っていた。
名前の上に乗り、きっと冷たい目で見降ろしながら「ちゃんと謝らねェとな」と手首を抑えつける。
必死に謝ろうとする名前だが、嗚咽が邪魔をしてちゃんと謝れない。

やっぱり素直で可愛いな名前は。名前は全く悪くないのに、俺ァ酷い男だよい。
身体が言うことをきかなくてごめんな。でも身体は正直って言うだろい?

「ごめんなさい」「許して下さい」「もうしません」「助けて」

ようやく聞きとれる言葉で謝る名前を見て、上からどいてやると、ジャラジャラとした鎖独特の音をたてながら身体を小さくさせ、恐怖に染まった目で俺を見てくる。
あの目で見られると下半身に熱が集まり、今すぐにでも犯したくなる。
でもそれはもう少し名前がこの生活に慣れてからだ。それに、すぐに帰らないとエース達に怪しまれちまう。
窮屈な犬小屋から出て、鍵を閉める。まだ慣れないが、きっとこれから慣れていくだろう。
鉄の棒を握り、静かに泣き続ける名前を見て、やっぱり名前に涙が似合わないことを確認した。


「名前が笑ってくれるように、明日は本を読んでやるからな」


明日からはいつもみたいに優しくするから。
約束をして、部屋を出ていく。
ちゃんと鍵を閉め、張り紙をしてから扉を樽や木箱で隠した。



愛を召しませ、毒入りの



これからは俺だけしか触らないと思うと、そこで初めて身体が震えた。



2010.12.21



|

topへ

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -