コネタ部屋 - - - - - - - - - - - ▼ 患者を求めて…。7 月に一度の健康診断…。 それは、白ひげ海賊団に不穏な空気をもたらした。 「さあお前ら!そこに並べ!」 嬉々としてその場をしきるのは、この船の医者であり変態である青年。 目を輝かせながら聴診器を首からさげ、手にカルテを持って動こうとしない仲間達に指示を出す。 しかし、隊長を含めた仲間達は顔面蒼白な顔で「お前先に行けよ」「いや、俺はいいよ」などと変な譲り合いをしていた。 「確かにお前らは強い…。しかし病気はいつ発病するかわかんねェからな!だから俺に任せろ!さあ、俺に全てを委ねろ!」 ナースならまだしも、この男にだけは健康診断されたくない。 その場にいた全員がそう思った。 しかし、そうは思ってもしなければいけない。診断させてくれないとどこまでも引っ付いてくるのだから。 「うむ、エースは変わらずいい筋肉だな!」 「あ、ああ…。ありがとよ…」 「前に比べて少し身長も伸びている。そうだよな、成長期だもんな…!そんなエースに今度素敵な本をプレゼントしよう!」 「エロ本だったら燃やすからな」 「健全な男ならばありがたく受け取れ!なに、礼には及ばん」 「いらねェって言ってんだよ!」 という会話の間に予防接種も終わらせる。 エースはこの船の末っ子だが、子供ではない。注射が怖いなんて思わない。 だけど青年はエースをいつまでも子供扱いしている。 「マルコ…。ちゃんと服を脱がないとおかしいだろう?」 「聴診器当てるだけなら脱ぐ必要ねェだろうが…。さっさと打てよい」 「いや、身体を触って確認をしたい。マルコの腰を触りたい」 「ぶっ殺すぞ」 「ああ、覇気は年々増していっているな。いいぞ、その調子でどんどん強くなってくれ!強いマルコ萌え!」 「うるせェよい」 「だからほら、早く服を脱いでくれ。他の皆は脱いでくれたぞ?俺はお前らの筋肉を拝みたい!」 「嬉々とした顔で言ってんじゃねェぞ。もうお前おかしすぎるよい…」 「おかしい?……そうか、そうだな!よし、俺も脱ごう!」 「何でテメェが脱ぐんだよい!」 「マルコが「おかしい」と言ったからだろう?それにお前らだけに脱げというのもおかしい話だ。だから俺も脱ぐべきだと思う。これで一緒だ!だから注射打とうな?」 「ああもう!誰かこいつに常識ってもんを教えてやれ!」 当然のことながら、仲間はみな健康優良児だった。 「元気なことはいいことだ!俺も嬉しいぞ!」 「俺らも相当強いけど、こいつも風邪ひかねェよな…」 「変態だから病原菌もイヤなんだよい…」 「ああ、なるほど」 ( △ | ▽ ) |