女主男主コネタ | ナノ

コネタ部屋
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 患者を求めて…。3

「イゾー、足どうかしたのかー?」
「バカッ、声に出すなあいつが「あなたの万能薬でいたい…。どうも白ひげ海賊団の優秀な医者です」――来ちまったじゃねェか…」


今回は静かに現れた白ひげ海賊団で医者を務める青年。
診断する前からどんなケガをしたか解るらしく、既に手には湿布と網ネットが握られていた。
青年はこの船に乗る前から優秀な医者で、それなりに有名だった。
色々あってこの船に入団し、様々な島に行くようになってからさらに腕を磨いた。
そのおかげか、白ひげ海賊団の仲間内だと声を聞いただけでなんのケガをしたか解るようになったという。
本人曰く、愛がなければできないらしい。


「ただの捻挫だな。湿布張っとくから今日一日安静してろ」


イゾウには珍しい不注意で、足を捻ってしまった。
座っていたイゾウの前に膝をつき、少しだけ捻った場所を触って湿布を貼ってあげた。


「何だよー、今日は真面目だなー」
「ハルタ、俺はいつだって真面目だ。そう、大好きなこの海賊団の命を救うのは俺だけしかいないからな!」
「テメェがいなきゃあ心はもっと救われんだけどな」
「うむ、イゾウのその辛口も嫌いじゃないぞ!元気な証拠だ!」
「テメェはどうやったら凹むんだよ」
「仲間になら何を言われても嬉しい!」
「マゾか」
「マゾだ!」
「マゾなのかよー」


キッパリハッキリ言い放った青年に、イゾウは露骨に嫌な顔を浮かべ、ハルタは楽しそうに笑った。
傍から見れば、まあ仲良しな光景に見えるが、実は先ほどの治療から青年はイゾウの足を掴んだまま。


「おい、いい加減離せ」
「イゾウの足も嫌いじゃないぞ!」
「誰もんなこたァ聞いてねェよ!頭ふっ飛ばすぞ!」
「俺に敵意向けるイゾウ萌え。格好いい!」
「マジでマゾだなー…。イゾー、多分こいつ殺しても死なねェと思うぞォ?」
「何回でも殺してやる!気持ち悪ィんだよテメェは!」
「安心しろイゾウ。俺はいつでもお前に興奮している!特に風呂上がり!」
「男に興奮する奴がこの船にいてたまるかァ!」

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