コネタ部屋 - - - - - - - - - - - ▼ ラブ?ハプニング 「よーし、ここまでくれば大丈夫…。エースさんとサッチさんは鬼ごっこも本気になるから大変―――っわ!」 「ってェ!」 エースさんとサッチさんと鬼ごっこをして遊んでいた私は必死になって逃げていた。 船室に入るの禁止だから、鬼であるエースさんから足早に離れ、前を見ずにとある角を曲がった。 その瞬間、何かと衝突し、バランスを崩した私は背中から甲板へと倒れてしまった。 顔面と背中を打ったため、一瞬呼吸ができなかったが、すぐに「ごめんなさい!」と謝ると、目の前にハルタさんがいた。ぶつかったのはハルタさん。 ハルタさんは鳩尾あたりを抑えながら、私の名前を呼んで「大丈夫か?」と気遣ってくれる。 これがエースさんやサッチさんだったら怒ってた。 「ごめんなー、ちゃんと前見てなくてよォ」 「いえ、俺こそちゃんと見てなくて…。あの、大丈夫ですか?」 「おー、俺は大丈夫ー。お前は?顔打ったのかァ?」 「鼻を…。でも痛くないです」 「ほんとかよー。ほら、ちゃんと見せてみろって」 「本当ですよ!ちょ、頬引っ張らないでくだふぁい!関係ないでふ!」 「ぶはっ!お前喋るならちゃんと喋れよなー!」 「ハルタふぁん!」 「え、俺のファンなのかー?」 「違うまふー!」 「やっべェ、マジで笑いそー!」 「もう笑ってるじゃないでふかっ。いい加減怒りまふよ!?」 「んー…でもお前の頬って柔らかくて気持ちいいよなー。大福みてェ」 「わわっ!」 「なー、食べてもいいかァ?もしかしたら甘いかもしれねェし」 「だ、ダメでふよ!やめてくだ――ひゃい!」 「え、今の悲鳴?もう引っ張ってねェだろー?」 「いきなり舐めるからですよ!何考えてんですかハルタさん!」 「甘くなかった…。潮の味かよー」 「舐めといてその顔は凄く不快です」 「風呂上がりとかはうまそうだなァ!」 「舐めることから離れて下さい!」 「……エース。俺さ、最初から二人の様子見てたんだけど、なんつーか…色気がねェよな…」 「ハルタの奴があいつを押し倒してるから文句言ってやろうとしたけど、……なんか怒るに怒れねェよ…」 「本人達は普通にじゃれ合ってるだけなんだろうけど、傍から見たらドキドキもんだな」 「マルコに見つかるのも時間の問題じゃね?」 「そうだな。保護者が怒る前に行くか」 「俺がどうしたって?」 「はい、ハルタ終了のお知らせ」 「サッチ、葬式は派手にしてやろうぜ」 「だな」 ▼ 前にリクエストで頂いた「恋愛に疎い二人こそのラブハプニングか、いちゃいちゃ」です。 い、いちゃいちゃ…?ちょっと違うかもしれませんが、私の中の二人はこんな感じです。 きっと押し倒しても、押し倒されてもそういったことを考えない清い関係です。サッチやムッツリ(誰とは言わないよ)とは大違いだね! ( △ | ▽ ) |