女主男主コネタ | ナノ

コネタ部屋
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 予防接種

!注意!

とってもパラレル。
死の外科医さんがやってきました。





「今日はロー先生にやって来てもらいました。ロー先生、宜しくお願いします」
「おいお前らそこへ並べ。一人一人注射打ってやる」


お姉ちゃん達を助手に、新しくやってきた男の先生、ロー先生はイスにふんぞり返って注射を取りだす。
ニヤリと笑う顔がとても怖くて、背中がブルリと震えあがった。
それに、何だか注射を持つのが似合ってる…。
怖くなってマルコさんの後ろに隠れると、上半身裸のサッチさんも後ろに下がっていた。


「俺注射苦手なんだよな…」
「大人のくせにだっせェなサッチ!」
「そう言うエースはどうなんだい」
「俺?俺は別に平気だけど?お前は?」
「したことないけど、痛いのは苦手で…。て言うか怖くてッ…!」
「大丈夫だい。すぐ終わるよい」


よしよしと頭をマルコさんに撫でてもらい、サッチさんが呼ばれる。
身体中が固くなっているのが解り、ロー先生も解っているのかまたニヤリと笑ってブツッ!と思いっきり注射を刺した。
ひいいいい!あの先生怖すぎる!


「次」


楽しそうに笑いながら、エースさんを呼ぶ。
エースさんはサッチさんの悲鳴を聞いて、ちょっとだけ口元がひくついてた。
顔を背け、目をギュッ!と瞑ってたけど普通に終わり、次はマルコさんの番。
さすがはマルコさん!いつもと変わらない顔で注射してもらい、普通に終了。
マルコさんは凄いなー…。


「おい、何をしている。次はテメェだ」
「は、はいッ!」


呼ばれて姿勢を正す。
緊張する心臓を抑え、ロー先生に近づく。
な、なんかロー先生って怖い…。顔もだけど、雰囲気も苦手だ…。


「よ、宜しくお願いします」


ロー先生の前に置かれてイスに座って、頭を下げる。
恐る恐る腕を出すとすぐに細い針を肌に当てられる。
思わずビクリと身体が跳ね上がってしまい、「ひ!」と悲鳴までもらしてしまった。


「大丈夫よー」
「はいッ!」


そう言って背中を撫でてくれるのはナースのお姉ちゃん。
とは言っても怖いものは怖い!
見ないように顔を背け、痛みに耐える態勢を整える。
しかし、いつまで経っても痛みはこない。
恐る恐るロー先生を見ると、ニヤニヤとサッチさんのときのように笑っていた。


「あの…、注射しないんですか…?」
「ああ、する」


そしてまた針を肌に当てられたので、目を背ける。
なのにまだ痛くない。


「……あの…」
「痛いのは嫌いか?」
「え?あ、はい…。怖いです」
「そうか。初めてか」
「初めてです」
「優しくしてやろうか?」
「優しくできるんですか?」
「俺に不可能はない」
「す、凄いです…。じゃあ…、それでお願いします」
「じゃあまずおねだりの仕方から教えてやる」
「おねだり?」
「優しく刺して下さい。と言ってみろ」
「……解りました。ロー先生、優しく刺して下さいね?」
「よし、なかなかいいぞ。次は「人の妹に何言わせてんだい!」


腕を掴んで、肌に針を当てられたままロー先生が言うセリフを言ったら、腕を握る手がさらに強まった。
ニヤリと笑った顔を近づけられると、マルコさんに後ろから抱っこされ、その場から脱出。


「なかなか面白そうなガキがいるじゃねェか。よこせ」
「やるか!しかも勝手に変なこと言わそうとしやがって…!テメェ何しに来たんだい!」
「……調教?子供のうちからするのが一番だぞ」
「帰れ」


結局、注射はお姉ちゃん達にしてもらいました。

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