コネタ部屋 - - - - - - - - - - - ▼ 予防接種 !注意! とってもパラレル。 死の外科医さんがやってきました。 「今日はロー先生にやって来てもらいました。ロー先生、宜しくお願いします」 「おいお前らそこへ並べ。一人一人注射打ってやる」 お姉ちゃん達を助手に、新しくやってきた男の先生、ロー先生はイスにふんぞり返って注射を取りだす。 ニヤリと笑う顔がとても怖くて、背中がブルリと震えあがった。 それに、何だか注射を持つのが似合ってる…。 怖くなってマルコさんの後ろに隠れると、上半身裸のサッチさんも後ろに下がっていた。 「俺注射苦手なんだよな…」 「大人のくせにだっせェなサッチ!」 「そう言うエースはどうなんだい」 「俺?俺は別に平気だけど?お前は?」 「したことないけど、痛いのは苦手で…。て言うか怖くてッ…!」 「大丈夫だい。すぐ終わるよい」 よしよしと頭をマルコさんに撫でてもらい、サッチさんが呼ばれる。 身体中が固くなっているのが解り、ロー先生も解っているのかまたニヤリと笑ってブツッ!と思いっきり注射を刺した。 ひいいいい!あの先生怖すぎる! 「次」 楽しそうに笑いながら、エースさんを呼ぶ。 エースさんはサッチさんの悲鳴を聞いて、ちょっとだけ口元がひくついてた。 顔を背け、目をギュッ!と瞑ってたけど普通に終わり、次はマルコさんの番。 さすがはマルコさん!いつもと変わらない顔で注射してもらい、普通に終了。 マルコさんは凄いなー…。 「おい、何をしている。次はテメェだ」 「は、はいッ!」 呼ばれて姿勢を正す。 緊張する心臓を抑え、ロー先生に近づく。 な、なんかロー先生って怖い…。顔もだけど、雰囲気も苦手だ…。 「よ、宜しくお願いします」 ロー先生の前に置かれてイスに座って、頭を下げる。 恐る恐る腕を出すとすぐに細い針を肌に当てられる。 思わずビクリと身体が跳ね上がってしまい、「ひ!」と悲鳴までもらしてしまった。 「大丈夫よー」 「はいッ!」 そう言って背中を撫でてくれるのはナースのお姉ちゃん。 とは言っても怖いものは怖い! 見ないように顔を背け、痛みに耐える態勢を整える。 しかし、いつまで経っても痛みはこない。 恐る恐るロー先生を見ると、ニヤニヤとサッチさんのときのように笑っていた。 「あの…、注射しないんですか…?」 「ああ、する」 そしてまた針を肌に当てられたので、目を背ける。 なのにまだ痛くない。 「……あの…」 「痛いのは嫌いか?」 「え?あ、はい…。怖いです」 「そうか。初めてか」 「初めてです」 「優しくしてやろうか?」 「優しくできるんですか?」 「俺に不可能はない」 「す、凄いです…。じゃあ…、それでお願いします」 「じゃあまずおねだりの仕方から教えてやる」 「おねだり?」 「優しく刺して下さい。と言ってみろ」 「……解りました。ロー先生、優しく刺して下さいね?」 「よし、なかなかいいぞ。次は「人の妹に何言わせてんだい!」 腕を掴んで、肌に針を当てられたままロー先生が言うセリフを言ったら、腕を握る手がさらに強まった。 ニヤリと笑った顔を近づけられると、マルコさんに後ろから抱っこされ、その場から脱出。 「なかなか面白そうなガキがいるじゃねェか。よこせ」 「やるか!しかも勝手に変なこと言わそうとしやがって…!テメェ何しに来たんだい!」 「……調教?子供のうちからするのが一番だぞ」 「帰れ」 結局、注射はお姉ちゃん達にしてもらいました。 ( △ | ▽ ) |