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「ちゅー」
「………」
「リヴァイー、ちゅー」
「………」
「ちゅーってば」
「俺は忙しい」
さらさらさらり。滑らかに動くペン先。そりゃぁ忙しいでしょうよ。だって机にはまだ山積みの紙があるもの。
私にはわからないものばかりだ。
(リヴァイ格好良い)
真剣な顔。私に向けられているわけでもないのに照れてしまいそうだ。
「(全くこれだからリヴァイは)格好良い、大好き」
ちらっと視線がこちらを見た
「声出てた??」
「あぁ。」
「邪魔?」
こてっと首を傾げればリヴァイはふぅと息を吐く
「犬でも待てができる」
「私は人間です。構って暇なの寂しいの」
「ったく」
リヴァイの手が伸びてきて私の頭を捕らえた
「これが終わったら構ってやるからちょっと待ってろ」
「!!」
私にもし尻尾が生えていたなら千切れんばかりに振っていたことだろう。
わしゃわしゃとリヴァイの手が私の頭を撫でる
「うん!待ってる!」
それだけで私は満たされる。
よくわからない資料達よざまぁみろ。今現在リヴァイは私に愛情を捧げてる!
「ちゅーも頼みますね!兵長!」
「後でな」
「やったー!」
ソファーにダイブする。
リヴァイと目が合った。
「リヴァイだーいすき!」
「……そうかよ」
少し緩んだリヴァイの顔を見て私は幸せに包まれた
大好き大好きだーいすき
(リヴァイさん、もう何時間もたったんですけど)
(黙って待ってろ)

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