弁当持ってくる、と言い残したオーディンが部屋から居なくなった後 私は部屋の中を見回して 唯一黒色じゃない窓際へ近づいた。 「広い…」 窓の外には広大な庭があり、 草木、花が色をつけて咲いている。 庭の向こうは森に囲まれていて 少し遠くには海も見えた。 ソファーに座っていた彼が私の隣に来て 「わぁ、本当だね」 と言い、瑠璃色の髪と瞳を輝かせて微笑みを見せる ギィィ… と音のなったドアを見れば、オーディンが とても3人じゃ食べ切れない様な量の弁当を両手に抱えていて、 「たっくさん食えよ」 と言い、ニッコリ笑う。 ← →/bkm/戻る |