4.









「・・・え?これって私が決めちゃっていいもんなの?」




死神さんのどうしたいですか発言にはびっくりだ。



まさか私に決定権があるなんて思わないじゃん?

聞き返されても慌てるよ。






「え、まあ〜……、
迷惑かけちゃいましたし、
次にどうしたいかぐらいは決めて頂いても・・・。」




あっさりとそう言っちゃう死神さん。




はい、本名教えてくれなかったから、

もう死神さん定着ね〜、私の中で。






「うーーー…、う〜ん、
決めれると思ってなかった分、
どうしていいかはさっぱりだよ。」





まぢで悩みまくりの私。

だって本当にどうしていいか分からない。





「・・・そうですよねー、
僕も今回のようなケースは初めてで、
どこまでが許されるのかが分からないんですよ…。

ま、ものすごい規則違反でない限りは
大丈夫だと思いますけどね。」







意外に規則に緩いな、死神さん。


ま〜だから私にお詫びが出来るんだろうから、
何も見なかった事にしよう、うん。
それがいい。





「・・・あ〜…、じゃあ真衣とまた友達になれるように、
真衣が死ぬのを待ちたいんだけど。
それは出来る?

あと、これは出来ればでいんだけど、
父さんと母さんの子供に生まれたいな。」




それ位しか思い付かないや。






「はい、それ位ならお安いご用ですよ。

・・・あ、でも、父母方はもう転生済みですので、
真衣さんが死ぬ頃にはまだご健在で、
擦れ違っちゃいますね〜。」





変なパソコンみたいな機械をポケットから取り出して、

カチカチしながら答えてくれる死神さん。




おお、案外ハイテクなんだね。
もっと古い感じをイメージしてたよ。




「……そっか〜。
じゃあ父さんと母さんたちはまぁいいや。
真衣の事はお願い。」





まぁいいやとか言っちゃってごめんなさい父母よ。




でも、また私たちが繋がってたら
会える気がするからさ。


また、でもいいかな……?







「そうですか…?

あ、・・・真衣さんと同年代で生まれ変わるには…、
後九十年以上は先ですね。」




恐らく真衣のデータを見ながら話す死神さん。


パソコンをパチパチしながら、
ケロッと言い出す。






「九十年以上ーっ!?
なにそれっ、長いよっ!」




そんなに長く待ってたら干からびちゃう!






「…って言われましても・・・、
何せ君が百年以上生きる予定でしたから……。」





わ〜お、私長生きっ☆







「でも待てない!
その間私はどーしてたらいいのよっ」






じっと待ってるなんて性に合わないよ。






「……じゃあ、違反ですけど、
待っている間は他の世界で転生していますか・・・?」








- 16 -


[*前] | [次#]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -