3.








真顔の死神さんの顔、

……わあ、死神さんってパンクボーイだけど
結構かっこいいや。




と、泣き顔や困り顔以外の顔を初めて見た感想。



私、パンクが嫌いってわけではないんだけど、

折角かっこいいんだから、
どうせならもっとおしゃれな格好してほしいなあ〜。





真衣と違って私はあんまり
おしゃれには詳しくないけどさ。








「・・・あの、」




言いにくそうな死神さん。

まだ私に言いにくいことがあるのかっ





「あの、出来る限りの償いは、
僕はするつもりなんですが・・・、」



つったって、今の私には特に悩みも願いもないけどなぁ



あ、でも真衣には私の代わりにでも
長生きして欲しい……かな。





今んとこはそれ位。







「あ、ねえ。一つ気になるんだけど……。」



思い出したかのように聞く私。

だって今思い出したんだもん。
真衣のことで思い出した。




「私の寿命はここで終わりに変更でいんだけど、
・・・真衣は…?真衣の寿命はどうなるの?」






死神さんの話の内容では、

私と真衣の人生が入れ替わったって訳じゃなくて、
ただ私は真衣と間違えて死んだってことだけ。


私の残りの寿命と、真衣の寿命はどうなったんだろう……。





私は出来れば残りを真衣に譲りたいんだけどな。







「え、ああ。すみません。
まだ説明をしていなかったですよね…。

手っ取り早いのが、その・・・、
君と真衣さんの寿命を交換することだったので、
そうさせてもらいました。

・・・一度抜いた魂は、身体には戻せないので……。」





いや、まあもう私の人生はいんだけどね。


ほら〜、またせんな落ち込まないでよ〜…。
イケメンが台無しだよー。






「もう落ち込まなくてもいいってば。
今はむしろ間違えてくれた事に感謝してるよ。

それに、寿命を書き換えてくれたことにも感謝してる。
真衣には私の分も長生きしてほしいと思ったから。」






だからそんな泣きそうな顔しないでってば。

大丈夫だから、私は。






「……で、これから私はどうなるの?」




転生出来るの、出来ないの?





どうせなら真衣が死ぬまで待って、
また友達になれるようにはしたいんだけどなあ。



のん気に来世について考えていた私に、

死神さんは、
またまた神妙な面持ちだ。




この人いつか神経痛で倒れるんじゃないだろうか……。


私は真剣な死神さんの心配をしてしまうよ。








「……どう、したいですか?」









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