5.









「……え、いいの?それって・・・。」





きょとんと聞き返し私に、
死神さんはあっさり言い出す。





「上手くいけばですけどね〜…。
ま、大丈夫だと思いますよ。
どこに行きたいですか?」





本当にあっさり言っちゃう死神さん。

でも、え?大丈夫なの・・・?




「てか、いきなりどこの世界がいい?とか聞かれても、
私は自分の世界しか知らないしな〜。
選べないよー。」








悩むよね、しかもまたいきなりだったし。

他の世界なんて知ってる訳ないしさ。







ほんと、死神さんて突然意味分かんない事
言い出してくるんだから…。



対応するこっちの身にもなってよねー。






「・・・そうですか、そうですよね〜…。」





なんかまた落ち込み気味な死神さん。

心弱過ぎだよー。







「・・・・好きな漫画や小説、
ファンタジーの世界もないですか…?」







好きな漫画や小説・・・?








「え!?・・・っ、それって……!?」






今度は私がパニクりまくり。



呂律の回らない口を必死に動かす。







「・・・え?ですから、好きな漫画や小説なんかの、
二次元の世界で好きな話はありませんかと……。」





私の慌てぶりに慌てる死神さん。



私は自分でも鼓動が速くなるのを感じる。








「・・・もしかして、もしかして……っ!
な、ナルトのっ、世界にも・・・!?」






漫画のNARUTOの世界にも行けるの!?






私の興奮は最高潮。




バクバクいう心臓を必死に抑え、
私は死神さんの答えを待つ。








「………ナ、ナルト?
ああ、確か僕の友達が管理をしていますよ、その世界。
・・・二次元の世界ですよね?」





「イエスっ!!ザッツライト!!!!!!」







興奮しっぱなしで、テンションの高い私は、
もう腐女子の本性を出しまくりだ。




あ〜、一応言っときますけど、
私は私が腐女子って知ってる
真衣の前以外ではこんなテンションに
なりませんからねー。

これは腐女子モードなだけですからねー。



普段はもうちょい大人しいですから。






って聞いてないですか、そうですか。




「よかったぁ〜、お好きな世界があって……。
では、そのNARUTOの世界に行かれますか?」




死神さんの言葉に、もう私は首がもげる程に頷いた。






やった♪やったぁ♪


NARUTOの世界だぁー!!!!!




→アトガキ





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