Godangel | ナノ12
『レッドく、ん・・・!』
「コヨル・・・?」
一人目の四天王に勝ち、帽子を被りなおしたレッドにコヨルは駆け寄った
「やっと、会えたね」
にっこりとレッドは笑い、コヨルの頭を撫でる
コヨルは一瞬呆然として、レッドの手をぎゅう、と握った
『ごめ、んね・・・仕事が立て込んでて・・・』
下を向いているコヨルだけど、殺気が溢れているのが解る
レッドはそれを見なかったことにした。この場で最も的確な判断であろう
『・・・あ、いたかったよ』
ふわり、とコヨルはレッドを見上げて笑った
支えてあげなくちゃ
守ってあげなくちゃ
僕が、僕であるために
キミが、君でいられるために
『・・・レッド君?』
「・・・知ってるの」
レッドは、気がついたらコヨルを抱きしめていた
知ってるの、簡潔な言葉だが、コヨルにはしっかり伝わったであろう
コヨルは、小さく頷いた
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