少なくとも、僕は




陽射しがきつくなってきたな、なんて考えながら風景の良い通りをいつも通り彼女と歩いていた。





「ねぇ。‥手、繋いでもいい?」




ああ、なんてかわいいんだ。
俺より20センチも小さい彼女が、懸命にこちらを伺っている。



「うん、繋ごう」



締まりのない、ニヤケた顔で彼女の右手を握った。


なんて、平和なんだ。


今この瞬間に、もしかしたら戦争が起きているかも知れない。誰かが死んでいるかも知れない。だが、僕は生き、彼女の右手を握りしめている。


なんて、幸せなんだろう。



世界は汚く、正直うんざりする時もあるが、彼女が居る限り、将来はとろけるほど甘く、素晴らしい。





は 






俺に恋するそのために様提出
《君の指先でとける世界》

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