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つまらない…。
西に続く唯一の道が土砂崩れで通行止めになり、三蔵一向は足止めを食らっていた。
そこは活気のある市場もボーリング場もカラオケ屋もなく、良くいえば「自然豊か」な町で私は暇をもてあます。
暇だし、4人の部屋にでも行ってみようかな。
一応ノックをして返事は聞かずにドアを開ける。
「ねー、暇。誰か構ってー。」
「今、始まったばかりなんです。」
「このゲームが終わるまで待って!」
なんか静かだな、と思ったら麻雀してたのか。
麻雀というゲームは4人でやるゲームであって、つまり、私は参加できない。
麻雀のルールを知らないので、あとどのくらいで終わるか見当がつかないが、まだまだ終わりそうにないことは分かった。
こうして4人で麻雀をしているのを見ると、少し、ちょっとだけ、疎外感を感じて寂しくなる。
そうだ!
私も麻雀をすればいいんだ。
いい暇潰しになるかもしれない。
誰に教えてもらおうか。
「悟空、教えて?」
「八戒、教えて?」
「三蔵、教えて?」
「悟浄、教えて?」
「烏哭さん、教えて?」