2.閉じ込められた資料室(黒裂真命・甘甘)

これはある数分の時だった.....


「風見!」
「はい」
「すまんが資料室にいって地球儀持ってきてくれないか?あと世界地図」
「いいですよ、先生」
「悪いな。先生が行ければよかったんだがあいにく行けなくなってしまってな」
「いいですよ。だってさっき放送でいってたじゃないですか」
「あぁ。しかしなんで急に呼び出しなんて.....まぁ、いいか。では風見、頼むな」

私に資料室の鍵を渡すなり歴史の担当教師は教務室に向かっていった

「さて、資料室にいきますか」

鍵をポケットにしまい教室を出て私は資料室へと向かった


___________

資料室についた私は早速、地球儀と世界地図をさがしていた

「えっと.....地球儀と世界地図は、と」

この狭い空間でまさかこれほどに散らかっているとは思わなかったがなんとか世界地図は見つかった。しかし肝心の地球儀がまだ見つかていなかった

「地球儀はどこだろう....ここかな」

早く見つけなくては授業に間に合わない。でもこのままだと.....

でも虚しくもチャイムがなり時間切れ。仕方なく地球儀を諦め資料室の椅子に腰を下ろした

「はぁ......間に合わなかった」

どうしよう。その時だった

ガラガラとドアが開く音が聞こえ私は恐る恐るドアが開いた方を見るとそこにいたのは黒裂君だった

「随分探したよ」
「ごめん.....」

ドアを閉め黒裂君は私の隣に座る

「世界地図は見つかったの。でも地球儀だけ.....」
「地球儀?地球儀は見つかっていないのか?」
「うん.....」
「地球儀は先生に言うとしてまずはこの世界地図を持っていこう」
「そうだね。ありがとう、黒裂君」
「いいよ。さぁ、いこう」

黒裂君は立ち上がりドアを開けようとしたが

ガタっ

「あれ?」
「どうしたの?黒裂君」
「ドアが開かない」
「え!?」
「ダメだ.....。この資料室のドアは元から古いって聞いたことがあるんだ」
「じゃ、私たち.....」
「閉じ込められたみたいだ」
「そんな.....」
「仕方ない。携帯で知らせておこう」

黒裂君は携帯を取り出し電話をする。私は仕方なく助けがくるまで椅子に腰を下ろした

「そうなんだ。うん......あ、じゃ、先生に伝えてくれないか?わかった。助かるよ天瀬」

黒裂君が電話を終えたのかまた私の隣に座る

「助けはくるみたいだよ。あと先生にも伝えてくれるって」
「そっか。ありがとう黒裂君」
「これでも俺は学級委員だからね。それより大丈夫かい?」
「うん。でも1人だったらテンパってたかもしれない」
「そっか。でも今回は俺もいるから安心だな」
「うん///」

それから私たちは授業が終わるまで資料室に取り残されたのだった。それにしても......

「........」
「........」

やばいです。黒裂君がかっこよすぎてやばいです。そ、そりゃ、ずっと片思いしてるわけだし当たり前か

にしてもやばいよ/////

「くすっ」
「えっ?な、なに//」
「いや、風見さん百面相してたからさ」
「///////」
「可愛いなって」
「か、可愛くなんかないもん////」
「いや、可愛いよ風見さんは」
「えっ.........っ////」

黒裂君がいきなり私の頬に触れ撫でるように見つめ合いそして.....

「好きだ、風見さんが」
「!!////」

黒裂君は私の唇を奪った
驚くに決まってる。だって黒裂君にキスされて好きだって言われて驚くに決まってる

「返事は?」
「えっ」
「風見さんの返事、聞きたいな」
「え、あ、っ////」
「風見さんは俺のこと嫌い?」
「ううん、嫌いじゃない。む、むしろ好きです......////」
「よかった.....俺も好きだ祐奈」

私たちはまたキスをした

それから同じクラスの天瀬君に助けられたのだった




(黒裂、告白したの?)
(もちろん。あ、祐奈は俺のだからね)
(はいはい。にしても風見さんも大変だね)
(え?え?)


[ 7/19 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -