反論はさせねぇよ、と口を塞がれ息もできない

ある日、私はとある男子に呼ばれた

『話があるんだけど今、いいかな?』

私は『いいよ』と言って席を立ち教室を出た

そのときはまだ私は知らなかった
まさかこんなことになるなんて知る由もなかった


___________

今から1時間前

男子生徒に呼ばれた私は教室を出て体育館裏に来た

「ね?どうしたの?」
「君も馬鹿だよね」
「へっ?」

男子生徒にいきなり壁に追いやれるといきなり

びり

「ちょ!何するの」
「南雲にはもう触ってもらった?」
「いやぁ、やめ......っあ!!」

私の鎖骨に綺麗に赤いのが付いた

「いや!晴矢!」
「南雲を呼んでもこないよ」
「いやぁ、助けて晴矢!!」
「だから、無駄d「俺がなんだって?」っ!!な、南雲」

男子生徒の後ろには晴矢がいた

「晴矢!!」
「ちっ!」

男子生徒は私と晴矢を置いてその場を去った

取り残された私と晴矢
私は涙を流しながらずるずると座る

「何でついていったんだ?」
「わからない」
「何であいつを信用したんだ」
「大丈夫かと思って.....」

私は鎖骨を隠すように身体を抱きしめる

晴矢はしゃがんで私を見る

「ご、ごめん」
「自分が悪いって自覚はあるみたいだな」

私の腕を掴み鎖骨が見られる感じになる

「い、いや!見ないで!」
「煩い。お前がいけないんだからな」

晴矢は私にキスをした
以前のキスじゃない
深いキスだった

「ふっ.......あぁ」
「お前は俺のだ」
「んんっ!!」

晴矢のキスは激しく息なんか出来ないキスだった




『反論はさせねぇよ』





(私の鎖骨にはもうひとつの赤い華が咲いていた)
(晴矢を怒らすのはやめよう)

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