他の男を見てんじゃねぇ、と視界を奪われ何も見えない

席替えで晴矢と隣になった私は毎日晴矢に振り回されることになった

ノートを貸したり一緒にご飯を食べたり授業中に私の頬にキスをしたりと

そして、今日もそれが始まる


____________

屋上で私と晴矢はご飯を食べていた

すると外では、楽しそうにサッカーをするヒロト君とリュウジ君、風介君の姿があった

「3人とも楽しそう」
「何が?」
「ほら、パス回しだけど楽しそうにサッカーやってるよ。晴矢もやればいいのに」
「放課後の部活だけで十分だろ」
「もぅ」

私は呆れながらも3人がサッカーをやっている姿を見る

「なぁ」
「ん?なぁに」
「俺の方見ろよ」
「えーいつも、晴矢のことみてるからいいじゃん」

リュウジ君がつまづいて転ぶとヒロト君は笑い、風介君は呆れながらも手を差し伸べる

「くすくす。ねっ、晴矢。リュウジ君が転んでるy.......「がしゃん」っ!!」

私はフェンスに当たり腕は晴矢に拘束された状態
しかも、これは押し倒されている状態だ

「はる......や」
「怖いか?」

ぎり

「あっ.....痛いよ」
「まぁな。痛くしてるわけだし」
「晴矢、怒ってる?」
「怒ってねぇよ。ただ.......」

あ。晴矢が近づいて来る
これってあのときと同じ

席替えと同じ

晴矢が近づいて来ると私はぎゅっと目を瞑る

「反則だろ?馬鹿」

晴矢はそう言って私の唇を奪った

「っ......」

そして、最後に


『他の男を見てんじゃねぇよ』

晴矢はそれだけ伝えて私から離れる

離れた晴矢の胸に飛びついて抱きつく
今は何もみたくない。晴矢を感じたい






(晴矢、嫉妬?)
(///ば、馬鹿か!!)
((図星だね))

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