No.4 衝撃!エイリア学園(ジェミニストーム編)




吹雪君を仲間にした私達
ゲレンデに出れば吹雪君がスノーボードを使って練習をしていた



もちろん、私達もなんだけどね
ただ、中々難しくって苦戦をしたが風丸君や鬼道君達はコツを覚えたのかすいすいと進んでいた



私も負けてられないね

「祐奈ちゃん。そろそろ戻ろうか」
「うん」

ゲレンデを降りようとした時だった
聞いたことのある声が響き渡った




『地球の民たちよ。我々は宇宙からやってきたエイリア学園なり』
「!レーゼ」

ゲレンデにあらわれたのはセカンドランクのジェミニストームキャプテン レーゼとその仲間達だった




No.4 衝撃!エイリア学園(ジェミニストーム編)


_______

「今度こそ倒すぞ」
「ふん。やれるものならばやってみるがいい」
「レーゼ............」

私は苦い顔をする他なかった
だって、レーゼにはあの時のことがある



ー私の本当の名前は緑川リュウジだー


私の耳にはまだその声が響き渡ったっていた
まるで、この世を去るみたいに

「祐奈。今回、貴方にはDFに入ってもらいます」
「!?」

瞳子監督から呼ばれた私は今回MFではなくDFとなった

「今回は、DFなのか。.............私がまさかこんな感情を抱くとは思わなかった」
「レーゼ様?」
「なんでもない。今度も我々が勝つ」

鬼道君のキックオフで試合が始まった
こっちには、先ほど仲間になった吹雪君がいる

「もらった!」
「くっ!!しまった」

風丸君が倒されレーゼが雷門ゴールに向かう
私はそのレーゼの前に出た

「!!」
「レーゼ........」
「祐奈か.......」
「え........」

今、私の名前呼んだ
レーゼが私の名前を

「私は君が...........好きだ」
「っ!レーゼ」
「もう、会うことはないよ」

なにを言ってるの?会うことはない?そんな冗談私が信じると思うの?

私はなんとしてもレーゼにマークをつけたままにしていた

「くっ!」
「レーゼ様!!」
「祐奈ちゃん!!」

互いの選手から声をかけられたが私達には聞こえていなかった

そんな時だった
レーゼからボールを奪う隙ができていた

「もらった!!」
「しまった!」

レーゼからボールを奪った私はボールを吹雪君に渡す

「吹雪君!!」
「よし..........!?アツヤ.......」
『アニキ、俺にやらせろ。あいつらなんか俺で十分だろ』
「ダメだよ、アツヤ.........」
「吹雪!」
「!!染岡君」

吹雪君は、ボールを染岡君に渡す
おそらくアツヤ君なんだろうな

それから前半はジェミニストームが先制したが吹雪(アツヤ)君がシュートを決め同点となった

「瞳子監督」
「何かしら?祐奈」
「後半戦ですが私をベンチに下げてください」
「それはできないわ」
「でも!」
「貴方は雷門イレブンに欠かせない。それに、貴方ならあの子を元に戻せると思ったから」
「..........リュウジ君ですか?」
「知っていたの?」
「彼が教えてくれました。本当の名前を」
「そう。お願い、祐奈。貴方にならあの子達を助けられる」
「..........はい。私、レーゼを元に戻します」
「ありがとう」

瞳子監督は半泣きであったが私に託してくれた

私にできること
それはこの試合に勝ってレーゼを戻すこと

「よし、後半も頑張るぞ!」

円堂君の掛け声で皆がやる気を出していた

さぁ、ここからが本番だ


______

後半は互いが点の取り合いだった


「アストロブレイク!」
「マジン・ザ・ハンド!!」

レーゼのシュートを円堂君が阻止する

「吹き荒れろ、エターナルブリザード」

アツヤ君のシュートがジェミニストームのゴールへ突き刺さる

「負けられない。勝たなければいけないんだ!」
「レーゼ!!」

私とレーゼの一騎打ちになりそしてーー




ぴぃーーー



「負けた........私達が」
「レーゼ........」

私はレーゼの頬に触れる

「っ!な、なにをしている」
「レーゼ.........いいえ、リュウジ君」
「それは.......」
「貴方の本当の名前でしょ?」
「あ、あぁ........」
「貴方はもう『レーゼ』じゃないよ。『緑川リュウジ』でしょ」
「祐奈...........そうだ。私は緑川リュウジだ」
「うん」
「ふん。くだらないな」
「っ!デザーム様」
「え.......」

レーゼ....いや、リュウジ君が私を庇いながら正面にいる敵を見据える

「私の名はデザーム。エイリア学園ファーストクラスイプシロンのキャプテンだ。レーゼ率いるジェミニストームをエイリア学園から追放する」

デザームと言った少年は黒いボールを使いジェミニストームの選手を次々と追放させていった

そして、レーゼの方を向く
私はそれを見逃さなかった

「祐奈!!」
「リュウジ君は私が守る」
「リュウジ」
「瞳子姉さん!」
「ちっ。命拾いしたな、レーゼ」
「待て!」

円堂君が声をあげるがデザームは黒いボールにより消え去った

「リュウジ..........おかえりなさい」
「瞳子姉さん...........ただいま」

よかった。瞳子監督もリュウジ君も

それからリュウジ君を正式に雷門の一員になった

ただ...........告白されたんだけどどうしたらいいのかな?








(うわぁぁーどうしたらいいんだろう!!)






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