No.3仲間探し(北海道編)




偶然、外で見かけた少年 吹雪士郎君はなんと白恋中サッカー部のキャプテンにしてエースストライカーであった




最初に出会った時はあまり思わなかったけどサッカーする彼はおそらく強いんだろうなって思った



それから白恋と雷門の試合をすることが決まった



もちろん、試合だからと言って手加減はしないつもり




雷門の実力、見せてあげる!!





No.3 雪原のプリンス(北海道編)


_______


瞳子監督より、スタメンが発表された
私は今回もMFで迎えた

「やっぱり、またか〜」
「仕方ないだろ。監督の指示だからな」
「そうだけどさぁー風丸君」
「まぁ、頑張ろうよ!祐奈」
「塔子ちゃん...........うん。頑張ろう」

染岡君のキックオフで試合が始まった
鬼道君は染岡君からボールを貰うと一ノ瀬君にパスを送る

「行くぞ、染岡!!」
「あぁ」

一ノ瀬君は、ボールを染岡君にパスを送りそのままシュートを打ちにいった

「ドラゴンクラッシュ!!」

染岡君の技がゴールへと向かうが

「君の技、すごいね。でも.......」
「!染岡君の技を意図も簡単に止めた」
「伊達にエースストライカーと呼ばれてるだけあるな」

まさか、あの技を止めるなんて
吹雪君って一体........

それから吹雪君にボールが渡りゴールに向かって技を繰り出す

「吹き荒れろ!!エターナルブリザード」
「マジン・ザ・ハンド!!」

円堂君は新たに編み出した技で止めるが

「うわぁ!!」


バシュ!!


「取られた........」

これがあの白恋中の吹雪士郎なのだろうか

私は吹雪君を見る
すると........

「え.........吹雪君?」
「ふん。この俺の技を止めることなんかできねぇんだよ」
「っ!」

吹雪君じゃない...........
優しそうな口調をしていた吹雪君は何処にいったの?

「んだよ」
「!!貴方、吹雪君なの?」
「あぁ。身体は士郎かもしれないけどな今は『兄貴』じゃない。俺は『アツヤ』だ」
「アツヤ........」

それから前半戦は、塔子ちゃんのザ・タワーや壁山君のザ・ウォールでなんとかゴールを守ることができた

ーーーーーーー

「アツヤ........」

彼は円堂君達に聞こえないように私に伝えてきた

皆はまだ知らない。吹雪君に二重人格があることを

おそらく、監督はもう気づいているのだろうけど.......

後半もアツヤ君が出てくるのだろうか

「絶対に一点取に行くぞ」
「おう!」

私も頑張らなきゃ
この試合、絶対に勝たなきゃ

吹雪君のキックオフから試合が始まった

「行くぜ!」
「っ!アイスグランド」
「くっ!!」

アツヤ君のボールを私は奪い鬼道君にパスをする

「ちっ。やるな」
「貴方こそ、アツヤ君」

それから染岡君のシュートが決まり同点となったが




ぴぃーーー



試合終了の笛が聞こえた

「はぁ........はぁ.........」
「同点か........」
「くっ」

染岡君は特に悔しいんだろうな
白恋のエースストライカー 吹雪君と試合して思い知らされたから

豪炎寺君と違ったプレーだからだろうか

それから正式に吹雪君は雷門のメンバーになった
でも、染岡君は認めることは出来なかった

「彼は僕のこと認めてないけど......僕でいいのかな」
「染岡はああは言ってるけど優しいとこあんだよ」
「そうなの?キャプテン」
「あぁ」

円堂君が困っていた吹雪君に答える
今はアツヤ君じゃない。よかった

でも、油断はできない
いつジェミニストームと試合することになるかわからない
だから、練習しなきゃね

「祐奈ちゃん」
「ふ、吹雪君」
「怖がらせちゃったかな?いきなりアツヤになったから」
「あ.........ううん。怖くはないよ。ただ、驚いただけ」
「ほ、本当に?嫌いにならない?」
「うん。嫌いにならないよ」
「ありがとう、祐奈ちゃん」

2人で笑うと屋根から雪が落ちた音が聞こえた



ドスン


「うわぁ.........屋根から雪が落ちたね。私、北海道には一度来たことあるんだけど..........吹雪君?」
「っ...........」
「吹雪君、大丈夫」

私は吹雪君の手を握ろうとしたら

「え..........」


ぎゅ

「吹雪君!?///」
「ごめっ........僕、大きい音がダメなんだ」
「吹雪君...........小さい頃に何かあった?アツヤ君とかさ........」
「う........小さい頃に雪崩の事故で僕だけが助かったんだ。君たちがここに来る途中の所で」
「白恋に来る.............あ!」

確か、最初の時に聞いたことがある。白恋中に行く前に確か雪崩が起きやすい場所があると

「それでアツヤは僕の中にいて僕は大きい音がするたびにあの頃が思い出されるんだ」
「そうだったんだ。吹雪君、話してくれてありがと」
「ううん。それより、抱きついてごめんね」
「あ.........だ、大丈夫です........////」
「くすっ」

吹雪君は悪戯っ子みたいに笑う
私もつられて笑った

_______

吹雪君は、以外と幼い子どもみたいだった
アツヤ君は、以外と男の子って感じだった

さて、これからどうなるんだろう


あ、そういえばーー

「ヒロト君は元気なのかな?」


あの時以来ヒロト君とは一度もあっていない

「会いたいなぁ.........ヒロト君に」

窓から見える雪を見ながら私は呟いた











「レーゼが雷門の相手してるんだろ?」
「なんか炎のエースストライカーは不在らしいけどね」
「まぁ、そんなことより俺たちも力をつけていたほうがいいけどね」
「はっ。ジェネシスのキャプテンがそんなことを言うとはね」
「バーン.........」
「んだよ......」
「喧嘩をしてるなら練習をしたらどうだい」
「ガゼルにだけには言われたくないな」
「グランに同感」
「さて、今日の会議はここまでだよ」




(祐奈。君は今、何処にいるんだい)





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