No.2仲間探し(奈良編)




SPフィクサーズとの試合に勝利した私達は、代表にあたる財前塔子と話をした



彼女は、財前総理の娘らしい
そのことを知った私達はかなり驚いた




ーどうか、パパを助けて欲しいんだ!ー




それが彼女の願いだった






No.2 仲間探し(奈良編)


________

「ね、お父さんが誘拐されたんでしょ?誰が誘拐したかわかる?」
「私は知らないんだ。でも、皆の話を聞くと黄緑色で髪が立ってる男らしい」
「黄緑色...........」

私はすぐに思い浮かんだ
それは、ジェミニストームのキャプテン レーゼだと

でも、何で総理を誘拐するんだろう

「.........リュウジ」
「え.......」

私は皆に気づかれない様にそっと後ろを振り返ると瞳子監督が呟いた


ーリュウジって誰?ー


聞いた方がいいのだろうか
でも、私には勇気がなかった
聞いてはいけない........そんな気がした

暫くしてからだった
あの声が聞こえたのだった
私達が探していた彼らの声が


『地球の民たちよ。我々は宇宙からやってきたエイリア学園なり』

モニターには、ジェミニストームのキャプテン レーゼの姿があった

「レーゼ.......」

私はモニターに映るレーゼを軽く睨む

『お前たち地球人に我らが大いなる力を示す為、この地球に降り立った。我々は野蛮な行為を望まない。お前たちの星にあるサッカーというひとつの秩序の元によって、逆らう意味がないことを示してみせよう!』

何で、『サッカーボール』を使って破壊するんだろう
レーゼは、あんなこと言ってるけど絶対に内心は違う

「.........リュウジ。貴方まで....」
「監督.......」

瞳子監督が悲しんでる。知り合いなのかな?

「レーゼ!」

円堂君は今、怒ってる
レーゼが間違っているこのやり方に怒ってるんだ

「皆、ジェミニストームと試合をするぞ!総理を助けるんだ」

皆は円堂君に続いて掛け声を出す
もちろん、誘拐された総理の娘、塔子ちゃんも交えて奈良シカテレビへ向かう

ただ、瞳子監督だけ苦しい顔をしながら


_______

奈良シカテレビ屋上に行くとそこにはすでにいたエイリア学園セカンドクラスジェミニストームのキャプテン レーゼ達がいた

「レーゼ.......」
「来たか。さぁ、我々と勝負だ」
「今度は負けない」
「ふん」

そして、私達はジェミニストームと試合を始めた

「行くぞ、祐奈」
「うん」

鬼道君のキックオフから試合が始まった
ボールを貰った私はそのままゴールを目指す

「行かせるか!」
「っ!風丸君」

私はレーゼの攻撃を交わし風丸君へパスを回す

「くっ!」
「レーゼ。質問に答えて」
「試合に集中したらどうだ?」
「いいから!貴方は何でこんなことをするの?」

試合中なのに私は理由が知りたくてレーゼに質問を投げ出す

もちろん、円堂君や塔子ちゃん、瞳子監督だって見ているかもしれない
でも、そんなの関係ない

「貴方、瞳子監督の知り合いなんでしょ?」
「さぁな。知り合いだと言ったらどうする?」
「こんなことは辞めて」
「それは出来ない。...........私の本当の名前はーー」
「っ!!」

私の横をすり抜ける時にレーゼは小さく囁き私の頬にあるものを残して抜いていった

「レーゼ...........」

私は頬に触れる
さっきレーゼにされた場所

そして、彼の本当の名前を私にだけに教えてくれた

その名前はーー


『私の本当の名前は緑川リュウジだ』










(何でこうなってしまったの)
(お父さん.........)





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