告白タイム(エピソード2 喜多一番)




「はぁぁぁ.......」
「ちょっとどうしたんですか、喜多君」
「はぁぁぁぁ........」
「人の話を全く聞かないなんてなんかありましたね」
「雛乃.........」
「はい。なんですか?」
「頼むから仕事をしろ」
「えぇー仕事なんかやってる場合じゃないですよ!喜多君の方が心配です!ほら、風見さんと会長がいない間に早く話して下さい!」
「じ、実はな雛乃.........」

俺はなぜ1日ため息ばかりついているかを雛乃に話した。すると雛乃は「それ、恋ですよ」っと平然に言われた

「で、告白しないんですか?」
「したいんだが...........」
「まさかできないとか言うんじゃないでしょうね」
「うっ!」
「はぁぁ........仕方ないですね。この僕が一肌脱ぎますよ!!」
「ひ、雛乃!!」
「任せて下さい!この僕が協力するんですから」
「ありがとう!俺、嬉しいよ」

まさか雛乃が協力してくれるなんて俺は夢を見てるんじゃないかなどと思ったがどうやら現実だった

しかし、この時の俺は雛乃のあの黒い笑みの意味がわからないでいた

_________

「おはよう、喜多君」
「おはよ、祐奈」

俺と祐奈はちょうど下駄箱で会いそのまま教室まで歩き出した

「あ、祐奈と喜多だぁ〜」
「西野空、おはよ」
「うん、おはよ..............」


ドンッ!!


「うわぁぁぁ!!」
「なっ!?」
「西野空君!!」

西野空が俺の隣に並ぼうとした瞬間に爆発が起き西野空が吹っ飛ばされた

「に、西野空君!大丈夫!」
「うぅ〜〜だ、大丈夫じゃない」
「西野空!!一体誰がこんな仕業..............ん?」

俺は一つ思い当たることに気づく

そういえば昨日...........


(はぁぁ........仕方ないですね。この僕が一肌脱ぎますよ!!)
(ひ、雛乃!!)
(任せて下さい!この?僕?が協力するんですから)

「あ、あいつ〜〜〜」
「き、喜多君??」

雛乃........仕事増やしてやる!!








「(これは喜多君のためなんですよ)」
「雛乃」
「!か、会長」
「おいたがすぎるようだね」
「ち、違うんです!これは喜多君のために!!」
「喜多のためとはいえ爆発はよくないよ」
「ご、ごめんなさい......」
「あとで喜多に謝ることいいね」
「はい.........(か、会長怖い!!)」
「(喜多、頑張れ)」

________

さ、災難だった。今日はなんなんだ。まぁ、雛乃はちゃんと俺に謝りにきたからいいけど。にしても今日は疲れた

「喜多君、紅茶いれたよ」
「ありがとう、祐奈」
「会長も雛乃君もまだ見回りから帰ってこないね」
「そうだな。今日はやけに遅い」

普通ならもう帰ってきてもいい筈なのだが未だに2人は見回りにいったきり帰ってこない

「まぁ、いつものことだろう。会長がついてるからまず雛乃は暴走しないからな」
「そうだね。..........この前は楽しかったね」
「天文台で星見れたしな」
「うん。それに喜多君達と一緒だったからね......」
「........そうだな。あのさ祐奈.....」
「うん?なぁに、喜多君」
「今度は2人で見にいかないか」
「そ、それって.......」
「俺、祐奈が好きだ......だからデートしないか.....」
「.......もちろん!私も喜多君が好きだよ////」
「ゆ、祐奈!!」
「え.......ひやぁ/////」

俺は祐奈の身体を包み込むように抱きしめる。びっくりした拍子に可愛い声が聞こえたが今はそんなことはどうでもいい



やっと想いが通じ合えたんだ

「祐奈、キスしてもいいか?」
「うん/////」

俺は祐奈の顔に近づきキスをした




(なんか恥ずかしいね///)
(そうだな///)





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