/ 保健室の誘惑(隼総英聖) \ ガラガラ 「失礼しまーすって先生いないのか」 なぜ、俺がここに来たかと言うと体育の時間で派手にやりまくり怪我をしたからだ。だが肝心の先生がいない 「ったく、あの先生はいつもふらふらとどっか行くよな」 俺は仕方なく消毒を棚から出し自分で治療すると奥のほうから声が聞こえた 「隼総君?」 「その声、風見か?」 俺は風見の声がする方に向かうとカーテンが開かれる 「風見、お前どうしたんだ?」 「倒れた。あ、でもボールが当たったわけじゃないから」 「じゃ............熱中症か?」 「うん。軽い熱中症」 「お前、時々無茶するからな」 「それ隼総君には言われたくないよ。ほら、私が手当てしてあげる」 「サンキュー」 風見はベッドに座るようにして俺の手から消毒を奪い手当てをする 手当てをしてくれてるのはありがたいのだが............ 「(む、胸見えてるぞ!おい!)」 これでも俺は男だぞ。こいつわかってこんなことするのかよ! 「よし!できたよ、隼総君」 「...........」 「隼総君?おーい、隼総君」 「へっ?うわぁぁぁ!!」 いきなり風見の顔が近くにあったため俺は後退する 「なんで逃げるのよ」 「お前が顔を近づけるからだろうが!」 「近づけたらダメなの?」 「ダメだ!」 「どうして?」 「そ、それは...........お、お前の服が.........//」 「へっ?服............あ、あぁぁ!!ごめんなさい!/////」 風見は焦りながらワイシャツのボタンを締める 「隼総君、ごめんね」 「いや、大丈夫だ!そ、その気をつけてくれれば///」 「う、うん///」 それから俺たちは口を開くことなく顔を背けていた。何か話さなければ行けないのに話せない 「..........っき」 「え?」 なんだ?今、風見が何か話したのを俺は聞き逃さなかった 「風見、聞こえなかったからもう一回言ってくれないか?」 「え!聞こえなかった?」 「うん」 「〜〜〜///だ、だからね隼総君のことが.............好き////」 「!!/////」 「こ、ここで言うのもなんですが...........入学してからその隼総君のこと見ていたと言うか」 「..........」 「えっとえっーと.......」 「ありがとな風見」 「え?」 「俺も好きだ。風見のこと」 「あ...........っ」 風見がいきなり泣き出して俺は慌てながらもその小さな身体を抱きしめてやると「ありがと」と小さな声が聞こえた ____________ 暫くして俺の腕の中では静かな寝息が聞こえ風見は泣きつかれたのか眠りについたのがわかる 「次の授業は休みだな」 風見をベッドに寝かせ布団を掛け額にキスを落としてから隣のベッドに行き俺も眠りについた ((夢でありませんように)) (と念じながら) ≪*≫ ← |