お隣さん同士仲良くしよう(西野空宵一)




「よぉし!今日は席替えするぞ」

僕たちの担任である円堂先生の発言にみんなは嬉しそうな反応をしている。まぁ、この僕もだけどね

「やっと西野空から離れられる」
「よほど西野空の隣が嫌だったんだな隼総」
「当たり前だろ。喜多もなればわかる」
「あはは........」
「むぅ、酷いな」
「本当のことだろうが」
「こーらお前ら!仲が良いのは認めるが話し声が大きいぞ」
「「「すいませんでした!!」」」
「ふふっ........」

それから円堂先生が作ってきたくじ引きで席替えがスタートした

「喜多、何番だった?」
「俺は.......10番だ。星降は?」
「4番」
「えっと.........あ!隣だな」
「じゃ、喜多からも教えてもらえるな」
「星降。お前、今まで神童君に教わっていたのか?」
「そうだけど.......」
「はぁ........」
「あ、神童に隼総達は何番?」
「俺は2番だ。隼総は?」
「俺は.........9番。あ、神童の後ろだ」
「近いな」
「俺としてはラッキーだな」
「隼総ったら神童に教わるんだろ」
「わからないところだ!!」
「2人とも落ち着こうよ」

祐奈は優しい!あーぁ、祐奈の隣だったらいいな

僕は手元にある紙を広げる

「あ.......」
「西野空君は何番だった?」
「1番後ろだ!8番」
「すごい!!」
「祐奈は何番?」
「私はね6番」

ピシリ

「あれ?どうしたの、みんな」
「マジかよ........」
「祐奈が........」
「西野空と隣だと.......」
「ど、ドンマイだな。風見」
「ちょっとちょっと!!なんなのさ」
「だってそうだろうがぁぁ!!」
「お前が祐奈と隣だなんて......祐奈が可哀想だ!」
「どんだけ僕の扱い悪いんだよ!!もう、くじ引きで決まったんだからいいの!ほら、祐奈行こう」
「えっ、あっ、うん!」

俺は祐奈の手を引き指定された席に座る

「祐奈と隣なんて嬉しいな」
「私もだよ。これからよろしくね、西野空君」
「うん。てか、名前でいいよ。僕だって名前で呼んでるんだから」
「じゃ、宵一君って呼ぶね」
「うん。じゃ、改めてお隣さん同士仲良くしようね祐奈」
「もちろん」

僕と祐奈は握手をした。すると通路を挟んだ隣ではショックを受けた喜多や睨みつける星降、苦笑してる神童君や憎たらしい目で俺を見る隼総がいた

「みんな、酷い顔だなー」
「「「お前のせいだろうが!!!」」」

喜多と隼総、星降の怒鳴り声が天文科の教室に響き渡る

円堂先生は楽しそうに笑っていた。まぁ、あーゆう人だから仕方ないのか

でも、このくじ引きは運だからねー僕はかなりの運があったんだね。こうして祐奈とも隣になれたんだから





あー、今日の僕ってついてるな〜


(西野空のヤツ後で覚えてろよ)
(あいつの弁当に辛子いれてやるか)
(祐奈ぁぁぁ!!)
(誰かこの三人を止めてくれ;;;)





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -