No.6 真・帝国学園の逆襲(帝国学園編)




イプシロンとの戦いに絶望していた私達だったが今日には吹っ切れていた


こんなところでいちいち落ち込んでる場合じゃないよ
今、私達に出来ることをやらなきゃね



私達は今、キャラバンを走らせある場所へて向かっています
その場所とは、愛媛に突如現れた真・帝国学園



以前、帝国学園のサッカー部の総師をしていた影山零治が『真・帝国学園』の総師となったと言う噂がありその場所へと急いだ



確か、影山はFF大会の時に逮捕されたはずそれがなぜ



No.6 真・帝国学園の逆襲(帝国学園編)


________

「ここが、真・帝国学園なのか?」
「みたいだね、リュウジ君」
「すごいな..........それに、『エイリア石』の力を感じる」
「力?エイリア石の」
「あぁ。多分、エイリア石に支配されてるかもしれないな」

私達は真・帝国学園の中に入る
暫くしてフィールドが見えた

「誰もいない?」
「いや、いるよ。祐奈、あっちをみて」

私はリュウジ君に促され辺りを見渡すとそこにはあの影山がいて

「佐久間、源田.........」

鬼道君が声を震わせながら名前を言う
そう。影山の前に立っていたのは鬼道君の仲間である佐久間君と源田君だった

でも、明らかに様子が違っていた
佐久間君の眼帯に眼があったのだ

「2人はエイリア石に乗っ取られてる」
「!でも、一体誰が」
「おそらく、エイリア学園のエージェントの仕業かあるいはあの不動君かもしれないね」
「瞳子監督」
「皆、なんとしてもこの試合に勝ちなさい。そして、仲間を救うの」

瞳子監督の指示で私達は力強く頷いた

「祐奈ちゃん。この試合、絶対に勝とうね」
「うん。吹雪君」

吹雪君に笑顔を見せてからフィールドを見つめてから隣のベンチをみる

「佐久間君、源田君.........」

どうして、エイリア石を.........

それに不動君だっけ?なんであんな顔をしてるんだろう

「祐奈」
「リュウジ君」
「多分だけど、今回はデザームが仕組んだってわけじゃないみたいだ」
「そうなの?」
「うん。多分、『研崎』の仕業かもしれない」
「?研崎」
「試合が終わったら教えるよ」
「うん」

それから雷門中と真・帝国学園との試合が始まった

鬼道君からボールを貰った私はそのままゴールへ向かう

「行かせない!」
「佐久間君!」

佐久間君が私の前に現れた
どうする、周りをみるけどパスするところがなかった

「祐奈、お前は誰にもパスを出すことが出来ないぞ」
「佐久間君..........」
「どうする?」
「.........佐久間君。なんでこんなことをするの?エイリア石なんかに」
「話すことはない」
「こっちは聞く権利がある!」
「余所見してていいのかよ!」
「え.........わあっ!」

不動君にボールを取られた私はその場に倒れこむ

しまった。不動君の存在に気づかなかった

「祐奈、大丈夫か!」
「う、うん!大丈夫」

風丸君に起こされた私はもう一度佐久間君を見る

「佐久間君。どうして」
「.............」

佐久間君は私の問いには耳を傾けることなく走り出す

「なんで.........」
「祐奈、今は集中しよう。もし、緑川のことが本当なら俺たちはなんとしてもあいつらを元に戻さなきゃダメだ」
「うん」

私と風丸君は雷門ゴールへ戻る
でもーー

「いけ、佐久間」

不動君が佐久間君にパスを出しそして

「皇帝ペンギン1号!!」

佐久間君の技がゴールへ向かいそのままゴールしてしまった

「なっ!」
「皇帝ペンギン........」
「どうだ、みたか?鬼道君」
「っ!不動」
「これが俺たちの力だ」

それから前半は私も得意のスピードでゴールに向かいシュートを放つも源田君に止められてしまった

そして、ここで前半が終了し後半戦へと持っていくことになった

「リュウジ。貴方に後半戦入ってもらいます」
「姉さん.........」
「それと祐奈さんには後半は下がってもらいます」
「はい..........」

私とリュウジ君の入れ替わりで後半戦を戦っていく

「リュウジ君、頑張って」
「うん。頑張るよ」

後半戦のホイッスルが鳴り響いた

「ちょっといいかしら、祐奈」
「あ、はい。何ですか?監督」
「彼とは友達かなにか?」
「え?佐久間君とですか?違います。なんて言ったらいいんでしょうか...........私の片思いなんです。佐久間君だけじゃないんです。リュウジ君も吹雪君も...........あの人も」
「リュウジやヒロトのことも好きになってくれたのね。ありがと」
「欲張りですね..........決めなきゃいけないのに」
「無理して決めることはないんじゃないかしら」
「え?」
「好きなら好き。それでいいじゃない」
「監督.........はい!」

勇気を貰った気がした
そうだよね...........よし

告白の前にまずは応援

「頑張れ!みんな」

私は大声でフィールドにいる雷門イレブンに応援をする

すると、リュウジ君が吹雪君が鬼道君がみんなが大声で頷いてくれた

「ちっ。その団結がムカつくんだよ」
「皇帝ペンギン1号!!」

佐久間君の技がゴールへ向かっていた
しかも、佐久間君はこれで3回も使ってる

このままじゃ.........

「っ!うわぁぁぁ」

佐久間君の悲痛の叫びが辺りを響かそのまま倒れてしまった

「佐久間!」
「こんなの........サッカーじゃない」

皇帝ペンギン1号はなんとか円堂君の技で守られた

「なんとしてもこの試合、勝つぞ!」

円堂君はボールをリュウジ君にパスしそのまま駆け抜ける

「吹雪!」
「うん!染岡君、あの技をやろう」
「おう、吹雪!」

吹雪君と染岡君がゴールに向かう



『ワイバーンブリザード!!』


吹雪君と染岡君の必殺技が源田君に向かっていく
その時に染岡君が足を抑えたのだ

「くっ!」
「染岡君!」
「ビーストファン..........っあああ!!」
「源田君!!」

吹雪君と染岡君の必殺技を止めようとした源田君がついに倒れてしまいそのままゴールしそこで試合が終了した

試合は雷門の勝利だった
私は倒れていた佐久間君の元へ走る

「佐久間君.......佐久間君」
「んっ...........祐奈?」
「佐久間君.......良かった........大丈夫?」
「はは......俺、悪いことしたんだな」
「佐久間君..........」
「佐久間。大丈夫か?」
「鬼道........俺......」
「謝るな。佐久間も源田もエイリア石やら不動やらに操られたんだ。お前のせいじゃない」
「鬼道の言うとおりだよ。君たちはエイリア石を持っていた不動に操られたんだ」
「お前は?」
「俺は緑川リュウジ。今は雷門のメンバーだよ」

リュウジ君がウィンクをして自己紹介をする
それをみた佐久間君は苦笑をしてから握手をリュウジ君に求めお互い握手を交わす

「ちっ、使えない奴らだ」
「使えないのはお前だ」
「なっ!」

影山は不動君にそれを伝えると姿を消した
まるで、影山は不動君を切り捨てた言い方だった

不動君は舌打ちをするなりその場を去った


________

この試合で私達は多くを失った

染岡君が怪我をしてしまいここでキャラバンを離脱することになってしまった

吹雪君は染岡君の顔すら見ることが出来なかったし声もかけることが出来なかった

そして、佐久間君と源田君は病院へと搬送されることになった
私は最後の最後で涙が止まらなかった

「ひっく........佐久間君.......」
「泣くなよ..........祐奈」
「お見舞いに行くから..........」
「あぁ」
「それと...............」

私は佐久間君の耳元に小さくあの言葉を囁いた





『佐久間君。貴方が好きです』


私は頬を少しだけ赤く見せると佐久間君も察したのか頬を赤くしながら『.........俺もだ』と言ってくれた

それから2人は無事に病院へと運ばれた

私達は、染岡君の分まで頑張らなければならない
そして、なんとしてもエイリア学園を止めなければ







(僕はどうしたら..........)
((吹雪君がキャラバンの窓をみながらそっと呟いたのを私は見逃さなかった))





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