01



黎架『やっぱりね…。前とは違うこの世界。また、私達が必要なくなれば、』
ラウ『俺たちは死の運命を辿り、また違う世界にとんでいく。』


その繰り返し。
私の能力でパラレルしてしまい、色々な運命に巻き込まれる羽目になり、そして必要なくなれば死んでいく。
どの世界でもそうだった、"死ぬ"というのはその世界だけで、魂だけはパラレルして、姿も性格も同じ者に生まれ変わる。
そして、血筋も。
でも、なんでか歳だけ違うんだよな…


黎架『で、ラウは山本と会ったの?』
ラウ『会ったぜ。頼ってしまったが、ムカつく顔だ。』


殺してやりたいぜ、とラウは舌打ちをしながら言った。

理由がしっかりあるからこそ、こんなにあいつ等を憎んでいるんだ。
ラウは制服を着崩していた。
その制服の学校は――並盛中。
私も勿論、制服を着るのだが、女子制服ではなく男子制服だ。
カーテンを開いて姿を見せればラウは驚きを見せた。
男子として並盛に乗り込む訳じゃない。
生徒情報上は性別は女だ。
理由は簡単、"動きやすい"からだ。
既に恭弥から許可は貰っている。


黎架『うん。これだったらよく動ける。』
ラウ『並盛中に行くか…。確かクラスは…。』


ラウが綱吉達と同じクラス。
綱吉、山本、獄寺、勿論京子と花もいる。
私は恭弥と同じクラスになっている。
基本、応接室にいるから関係ないけど。


ラウ『嫌だなぁ…、あいつ等と一緒なんて。』


とぼやくラウ。
本当に嫌な顔をしていた。


黎架『仕方ないよ。私のこの身長で歳を誤魔化せると思うか?』
ラウ『うぅ…。』


ラウはそれを言われると押し黙った。
私は自分の年齢の全国平均身長より高め。
ラウもそうだが。


黎架『生活上は問題ないでしょう?…行こう――敵地に。』






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