えー、今日は水曜日なんで学校から直接練習に向かいます。
『ってわけで、緑間くん、部活がんばれー。』
「人事を尽くすのだよ。」
教室を出て、下駄箱に向かうと、赤司くんがいた。
『あれ、赤司くん。』
「やぁ。」
『普通の男子中学生が、やぁ、とか言ったらドン引きなわけだが赤司くんならぺろぺろしたくなるよね。』
「今日は練習だっけ?」
赤司くんはスルースキルを身に着けたようだ。
『そう、だからお先に失礼するねってことで、赤司くん、そこ、のいてくれる?靴が取れないのだよ。』
「......。」
『あれ、聞いてた?』
「....。」
『返事が無い。ただの屍のようだ。...いっ!』
赤司くんが私の頭を殴った、思いっきり。
「お、なまえに赤司様、何してんだ?」
「なまえちん〜」
どうやら部活に行く途中らしい青峰っちとむっくんに遭遇。
『おーっす。むっくん、飴あげる。』
「わーい!」
『うんうん、私は君の笑顔を見るだけでお腹いっぱいだよ。でね、赤司くんが私の靴を取らせてくれない「お前らもう部活動行け。」』
そういうと、二人はそそくさと体育館に向かった。
『もうっ!赤司くん!何でそこをのいてくれないのさ!レッスンに行けなーい!』
とぐいぐい赤司くんを引っ張るが、ビクともしない。
「.....その、ダンス大会、というのはいつなんだ?」
『ああ、もうこの人どいてくれねーや。うん、来月の第3日曜日だよ。』
「そうか。」
それだけ言うと、赤司くんは体育館の方に向かった。
「何だったんでしょうね。」
『おう!黒子っち!いたのか。』
「いえ、今来たとこです。....赤司くんも素直じゃないッスね。では、なまえさん、練習頑張ってください。」そう言い、黒子っちは消えた。そう、消えた。
黒子っちは謎だわー。
すると黄色い頭が女の子に囲まれてやってきた。
『お!ちょうどいいとこに来たぞ犬!』
「犬って!黄瀬涼太ッスよ!もう!」
『私には魔王と影の頭の中がよく分からない。』
「...俺はなまえっちの頭が分からないッスけどね。」
『あ、やべ。時間。じゃーね!黄瀬!』
そう言い、私は走り出した。
fin