ファーストキス
教室に着くと、すでに皆がいた。

『あ!涼太にさつき!遅かったじゃん。もうこいつらの相手する私にもなってよー。うるさいのなんのって。』

「誰がだ。」

『勿論、赤司様をのぞいて☆』
赤司の黒い笑みが早速、炸裂。

「道に迷ってたんスよ〜」

そして席に着こうと、黒板に書いてあるだろう席をみる。

「....見事に俺たち、席固まってるッスね。」

「そうだな。」

そして席に着くと、すごく多くの人間から視線を感じる。

『なんだかすごい見られてるね。』

「そりゃあ、長身、イケメン、ボイン、地味な女がいたら誰でも見るだろ。」

『黙れ青峰、私が地味ってか私が地味ってかあ?!そりゃあ誰でもお前らといれば地味にでもなるわ!カラフルな色しやがって!』

「うるさいです。」

『はい、黒子しゃん、ごめんなさい。』

そして先生がやってきた。
なんだかホストみたいな先生で、行ってよし!とか行ってたけど、どこに行くの?って感じだ。
ああ、入学式か。

そんなこんなで、皆で並んで体育館に整列する。

『ほんと、あんたらでけーな。.....黒子くんと赤司くんのぞいて。』
と小声でつけたしたら、どうやら2人に聞こえてたらしく、ものすんごい睨まれた。

「なまえ、後でお仕置きが必要だね。」

『いっ...』
赤司くんに弁慶の泣き所を蹴られた。

『ひどい!ちょ、むっくん見た今の?!』

「今のはなまえちんが悪いよ〜」

『むっくんまでー』
と言いながら紫原に抱きつくなまえ。

「あ!紫原っち!ずるいッス!俺も!」

『ちょ、涼太、あつくるしい。』

「ひどいッス!」



「はぁ...。お前ら、入学式ぐらい静かに出来ないのか。」

すると入口の方からキャーッと叫び声が聞こえた。

「何なんですかね?」

「敦、何か見えるか?」

「んー、なんか男の人歩いてるー。」

『マジか!私も見たい!むっくん!肩車!』

「あいよー。」
そう言い、なまえは紫原にまたがる。
はたから見たら、中学生が異様な光景だ。

『どれどれ....んー?イケメンか?それより私はお前らのがイケメンだと思う。あ、やべ、目あった。』




「跡部、どーしたん?」

「いや、なんか変な女がいる。」

「はぁ?うわ、確かに変ってか肩車してる男でっかいなー!」




『むっくん、もういいや。ありがとう。』

「はーい。」
と言い、紫原はしゃがむ。
急に降ろされたせいで私は体制を崩す。

『あっやべ』
私は前に倒れこみ、床に顏をつけるかと思いきや、青峰の顏があった。
支えてくれたのだろう。
私は青峰を押し倒している形となった。

『うん、やっぱり青峰のがかっこいいや。』

「...なっ!//」

『一体何をそんなに照れているのだ、青峰くん。ちゅーしてほしいのか?ん?』

「はぁ?!ちょ、どけ!」

青峰に顏を近づけていたら、隣のクラスの人が私にぶつかり、私の口と青峰の口はくっついた。

「なまえっち?!」

「なまえ!」

当の本人たちは、フリーズしていまだ、くっついたままだ。

「おい!」
赤司はなまえを起こした。
彼女の頬を叩いても反応が無い。

そして次に顔を覆った。


『いーーーやーーー!ファーストキスだったのにー!!!』

体育館中になまえの声が響いた。

体育館は静寂に包まれたがそのあとすぐに、ステージに立つ人がマイクで話した。




「あーん?てめぇら、うるせーぞ。何組だ?」

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