皇太子殿下
私は知ってしまった。

赤司くんと知り合ったせいで、今まで楽しんでいキセキの世代観察ライフが出来なくなる、という事に動揺を隠せない。


『というわけなのだよ』

「何それキモイ」

今は、昼休みで、私は隠れミーハー仲間の美月に昨日の出来事を離した。
ちなみに緑間っちは食堂に行っていない。

「はー?ずるすぎんだろそれ。てめー私の黄瀬には手、出すなよ」

『あーあれ単品はどうでもいい。』

「オヤコロ」

ちなみに私は黄瀬っちの事はどうでもよい。
ただメンバーと絡んでいるのを見るとウフフムフフなわけだが。
2年になるまで美月はバスケとか興味なかったが、黄瀬っちの登場により、こっちの世界に来てしまったそう。


「で、どーすんの」

『しらねーよもう。ああ、私の幸せライフが...なんだか少し赤司様が憎くも感じる』

「ま、私は支障ないし関係ないけど。で、これいる?」

そして美月は私の前に写真3枚を差し出した。
しかもそれは、部活後のシャワー室でのシーンだ。
しか赤司様、の。
下の方は湯気で隠れているが、上半身とピンク色のの乳首はバッチリ、だ。

『なhdkfhdjgvvchjggffv』

そして奪い取り、私は顔を写真にくっつけた。

「きんも」

なんか聞こえたが、お前もこの前、黄瀬っちが落としたハンカチやったら同じ事してたぞ馬鹿め。

そして予冷のチャイムが鳴ったので、写真から顔を離し、財布にしまった。

その時だった。
教室に帰ろうとする美月を見ていたら、廊下にちょうどいた赤司様を見つけてしまった。
美月は私に振り返り、親指を立ててきた。
そして赤司様と目があり、なんと手を振られた。

ひええええ!

とりあえず美しく振舞おうと思い、皇太子様たちが普段やっている手の振り方で返したら、その横にいた黄瀬っちに笑われた。
お前に笑われる筋合いはないぞ。

そして緑間っちが現れた。

「何をしているのだ?」

『殿下に手を振っているのだよ。』

「?」



今、私は皇太子妃で、海外に言っている赤司皇太子殿下に手を振っている、という妄想を繰り広げていた。


そして本鈴が鳴った。

fin.



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bkm
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