どうもこんにちは。
私はみょうじなまえです。
キセキの世代、隠れミーハーです。
何故、隠れ、かと言うと、彼らはミーハーファン嫌いじゃないですか。
ですから、私はいつもひっそりと彼等を見つめております。
今日は私の日常を紹介します。
まず、7時に学校着いて、そのまま体育館に向かって歩きます。
そして体育館をチラリとのぞき、自分の教室に向かいます。
今日は珍しく青峰っちが朝練に参加していましたよ。
これは1週間ぶりである。
そして窓側の自分の席に着き、窓を除くと、今日も1軍の方たちが体育館から出て、水飲み場で雑談しているのが見えます。
げふんげふん。
今日は黒子っちと黄瀬くんが朝からじゃれております。
ゴチソウサマデス。
ちなみに私が〜っち、と言うのは、ただ黄瀬っちのマネです。
なんか可愛いし。
徐々にクラスに人がやってきます。
そして8時20分、そろそろ自分のクラスを、朝練終わりのキセキの世代が通るので、廊下を見つめます。
来た来た。
私の赤司様、今日も美しいです。
そして緑間っちが私たちのクラスに入ってきました。
今日はダルマを持っている。
ああ、可愛い可愛い。
「おはよう、みょうじ」
『ああ、おはよう緑間。』
緑間っちは私の隣の席なのです。
特等席すぎますよね、知っています。
私はあくまで平常心を保ちながら、
『今日のラッキーアイテムはダルマなの?』
「ああ」
聞かなくても知っています。
私も、おは朝見ています。
自分の星座、緑間っちだけでなく、キセキの世代全員のを。
そして1時間目が終わり、廊下を見る。
やってきたやってきた。
赤司様と青峰っちが。
水曜日の2時間目は体育だからね。
赤司様の体操着からのぞく、腕と脚、なんだか光っています。
そのまま通り過ぎるかと思いきや、今日は違ったみたいです。
「緑間〜」
なんと青峰っちと赤司様が緑間っちがいるこっちにやってきた。
クラスの女子たちは騒ぎ出す。
私も心の中で舞っています。
けれども私は緑間くんの隣で、一生懸命予習をしているフリをします。
「今日さ、運動靴忘れたんだよ、貸してくんねえ?」
「誰が、お前に貸してやるのだよ。」
そう言いながらも、緑間っちは青峰っちに運動靴を貸す。
出た、ツンデレ。
そしてさっきから無言の赤司様が気になって、少し目を向けたら目があってしまった。
よく、男どもは目だけで殺されそう、と言うが私は目だけで妊娠そうだ。
そして口を開いた。
「そんなにノートと目、近づけてたら目が悪くなるよ」
初めて話しかけられた喜びと、今、赤司様の目に私が映っているという喜びで頭パーンしているが、せっかくつかんだチャンスだ、何か話さなければ。
そしてミーハー嫌いな赤司様の前で何を言おうか考えている間に、勝手に口走っていた。
『3.14159265』
「はっ?」
『えっ』
なんだか赤司様の後ろに見えた黒板に書いてあった円周率をワケの分からんことを言っていた。
「おい、みょうじ、何を言ってるのだよ。」
「こいつ、大丈夫なのか?」
「クスッ..勉強のし過ぎだよ、きっと」
そう笑う赤司様が美しすぎて抱きしめたい、という欲望に駆られそうだったが、ぐっとこらえた。
「ねぇ、名前、何ていうの?」
『あ、みょうじなまえ。君の名は?』
勿論知っています。赤司 征十郎様、173cm/64kg 、12月20日生まれ、AB型。
「あれ、知らなかった?赤司、だよ」
『うん、ちょっと知らなかった、そっか赤司くん
よろしく。』
その日は一日記憶がない。
fin