3. 客観的に


赤司っちが連れてきたなまえっちは、すごく可愛い子だった。けどもそれを自覚していない子で、化粧っ気もなく、少し変わった子だった。


第三者から客観的に見ていると、赤司っちは誰がどう見ても、なまえっちの事が好きで、きっと嫌よ嫌よも言いながらなまえっちも赤司っちの事が好きだと思う。


そして緑間っちもなまえっちの事が好きっぽく思える。
緑間っちがなまえっちと話している時の表情はすごくやわらかい、気がする。

緑間っちに、「なまえっちの事、好きなんスか。」なんて聞けない。

彼にとっては残酷な気がする。



そしてやっぱり赤司っちとなまえっちは付き合い始めた。

緑間っちの顔を盗み見ると、表情はいたって変化はないが、拳を強く握りしめているのが見えた。

緑間っちの想いをおそらく知りながら淡々と報告する赤司っちは、やっぱり怖い、と少し思った。



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bkm
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