なまえは中学校の時に出会った。
どうやら、あの赤司が勧誘をしてきたらしい。
理由を尋ねると、
「暇そうだったから」と赤司から返事が返ってきた。
横にいるそのみょうじなまえとやらは理不尽だ!と言っているのを見る限り、どうやら無理矢理連れてこられたらしい。
なまえはそこらのミーハーな女たちと違い、俺達に全力でぶつかってきた。
さすが赤司が連れてきた女、だと思った。
いつも、赤司に命令されてワーワー喚いて、その愚痴を俺に言ってきた。
『赤司くん、ほんっと嫌い!怖い!何とかして!』
「どうしようもないのだよ、あの魔王の子は。」
『...だよね。』
「まぁ、なんか分からないことあったら俺に頼れ。」
『..うん!ありがとう!真ちゃんはいい奴だ!』
なまえがマネージャーになって半年がたったころに、なまえは俺に相談してきた。
「...何かあったのか?」
『うん...。赤司くんに告白された..。』
「そうか...。」
赤司がなまえを最初から好いていることは知っていた。
でなきゃマネージャーになんて就かせないだろう。
そして俺は知っていた。
なまえも赤司を意識していた事に。
「...お前は好きなのだろう。」
『...えっ..う、うん。』
「じゃあ、悩む必要ないのだよ。」
『う...それもそうか。』
次の日、赤司は部活が始まる前に、なまえと付き合い始めたことを皆の前で言った。
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bkm