真緒とナイトゲーム
幼馴染みの真緒とはゲーム仲間。昔から真緒の部屋に凛月とソフトを持ち込んで夜中まで一緒にゲームをするのが土曜日の恒例。凛月は昼間寝てるせいか夜中は元気だから本気で参戦してくるけど、私は0時を回るとうとうとして真緒のベッドで寝ちゃう…。そして真緒の部屋で朝を迎える。目が覚めると二人は床でコントローラー片手に夢の中だ。
「今日は凛月来れないって」
「え…そっか。じゃあ今日は止めとくか?」
「なんで?私だけじゃだめなの?」
「いや、だめって訳じゃなくて…」
「あ!すぐ寝ちゃうから?今日は頑張るよ!」
「んー…まぁ…わかったよ」
真緒の部屋でいつも通りスマブラやらマリオカートやら楽しく過ごし、0時回るとやはり眠気が。「真緒、10分したら起こして〜」とベッドに潜り込むと、「寝るなら家に帰れ、隣だろ」と言われてしまった。いつもは寝かせてくれるのに。こんな時間に帰るのやだよと返して瞼を閉じる。
しばしの沈黙の後、ベッドがぎしりと軋む。すでに眠りに落ちそうだった意識のなか、うっすら目を開けると真緒の顔。いつもと違う真緒の空気、息づかいに恐くなって眠気が覚める。
「まお、どしたの…?」
「俺はちゃんと帰れって言ったからな。帰らないお前が悪いんだぞ」
「待って、なんか変だよ真緒、」
「お前が俺の布団で寝て帰った後、俺がここで何してたか分かるか?」
「な、なに…?」
「今から教えてやるからさ。大丈夫、何も恐くないからな」
私の知らない真緒の笑顔に息が止まる。長い長いナイトゲームが今始まる。ていう闇堕ち変態真緒くん書きたい。
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