両片想い凛月くん


同じクラスの朔間くんが好き。みんな、彼を変わり者だって寄り付かないけど、私はそんなことないと思う。確かにいつも色んな場所で寝てるし、衣更くんにおんぶされて登校してるし、噂だと一つ歳上だとか色々あるけど…。でもみんな知らないんだ。朔間くん本当は凄く頭いいし、身軽で運動神経も良い(3年の朔間先輩から逃げるときに軽々とフェンスを超えてた)、そして優しいんだよ。

きっかけはほんの些細なこと。頼み事が断れないタイプの私は、他人から見て都合の良い人間。放課後は一人で映画を観に行く予定だった。今日は公開日。休み時間も映画のチラシを見て楽しみにしてた。

「ねぇ、お願い!今日代わりに委員会でてくれない?どうしても予定あって!」
「え…、あ、あの、こないだも代わりに…」
「一生のお願い!放課後何もないでしょ?部活入ってないじゃん、お願い!」
「あ……えっと…」

「だめ」

日頃聞くことの少ない貴重なその声は、顔を見ずとも私の心をドキンとさせる。

「今日は俺が先約〜。てゆーか、出れないなら委員会なんてそもそも入るのやめたら?」

迷惑じゃん、ニヤリと言いながら私の手首を掴んでぐいぐいと廊下を進む。頼んできた彼女は朔間くんの言葉にポカンと口を開けたまま立ち尽くしていた。何が何だか分からない、掴まれた手首が熱い。どうして?私の心の声が届いたかのように笑顔で振り向く朔間くん。

「映画、途中で寝ちゃったら起こしてね〜」

からの恋が始まる。

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いつも笑顔でみんなの手伝いをしてる彼女に興味を持ってた凛月くん。いつの間にか知らないまはめ毎日彼女を見ていた。映画のチラシを嬉しそうに見ている姿も寝ながら見てた。偶然彼女が頼まれて断っている所に出くわし助ける。両片想い。この興味がなんなのかは次第に気付いていく。書いたら長くなりそうなのでボツ!



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