「あー、名前」
「ななななんでしょう?」
やべっ、どもりすぎた!だってだってシカマルから話しかけてくれることなんて年に1回、2回あるかないか、って言ってもいいくらい珍しいことなんだよ!?
「今日暇か?」
「え、うん。…はっ!」
「じゃあ、今日お前んち行「シカマルってばやっと、わたしの愛を受けとめてくれたんだね!でも、だからっていきなり家なんて「その妄想をとめてくれ」
「…へ?」
え?妄想?え?わたしの勘違い?やっだー。ついてっきり、わたしの愛を受けとめてくれたのかと思いましたよ、わたし。
「ドラム教えてくれって、こないだ言ったじゃねぇーかよ」
「ああ!ドラムね!まかして!」
おおーう!すっげー勘違いしてたじゃん、わたし。まだシカマルがわたしの愛を受けとめてくれるのには時間がかかるっつーことですね、うん。悲しいけどこれが現実だ。でも一緒に練習とかっ…わたし持つかなー?生きていられるかな?襲っちゃわないかな?とかかなり不安になってきちゃったよ。
「てか放課後に言うんでも良かったんじゃないの?」
まだ朝だよ、だって。
「お前掃除しねぇだろ」
「まー、うん」
めんどくさいんだもん。それにうちの掃除の班は、サボりがやたらいるからわたしがサボったところで問題は何一つないのだ!威張って言えることじゃないけど。
「だから早めに言っといた方がいいだろ」
「それもそーだね。でも隣の席だからいつでも平気ではあったよね」
「…あ」
絶対忘れてたよ。絶対わたしが隣って忘れてた!酷い!いくらなんでも泣いちゃうぞ!わたしの心は脆いんだってばあああああああ!
「…あー…あれだ」
「へ?」
「最近一緒にいることが多くて…ああーなんでもねぇ!」
「…は?」
何を言い出したかと思えば変なことを言い出して何か叫んでどっかにいった。もうわけわからん。意味わからん。なんだったんだ…?え?え?
「なんだったんだろ…?」
ていうかシカマルはサボりに行っちゃったの?そしたら授業つまんないじゃないか!わたしもサボろうかなー。あ、でも次数学だ…点数悪いから授業でないとまずいんだよな…あーこんなんなら頭のいい人間に生まれたかった、うん。シカマルくらいに(あ、ちょ、絶対無理だからとか言うな!もう自分自身でわかってるから!)
てか授業始まっちゃったよ。やることないし、暇。キバは前の方すぎてちょっかいも何も出せないし。……あ、いいこと思い出したかも。授業って確か20分出てれば、もうその授業に出席したことになるんだよね。こないだシカマルに教えて貰ったから間違いないはず!
「それまで暇だな」
「じゃあ名前は、コレもやってネ」
「…………」
カカシ先生、わたしはカカシ先生が嫌いになりそうです。なんで数学が嫌いなのに、数学のプリント差し出されなきゃいけないの?しかもその有無を言わせない笑顔。先生のこと嫌いじゃないのに、嫌われようとするなんて先生も変わってるネ!なんて言ったら、わたしの今後の未来がなくなるからやめよう。
「名前、お前こないだの補習サボったでしょ」
「………あはははは」
「次逃げたら…わかってるよネ?」
「……」
「それ放課後までに提出だから」
ごめん、シカマル。今日無理かもしれない、。カカシ先生のバカ野郎おおおおおお!
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