「あー…うーん…あー…」

「名前、行く「ジガマルーっ!」

「…あ?」

「数学のプリントが終わらない」

「は?」


事情を説明すること約3分。意外と時間がかかったのは、わたしの説明が下手くそだからである。もう半泣き状態になりながら、シカマルにすがりついた。(自力で終わらせるのは絶対に無理だから)呆れながらも、教えてくれると言ったシカマルが神様に思えたのは言うまでもないよね。


「シカマル…ごめんね」

「こんぐれぇ別にいいから謝んな」

「だって数学もそうだけど、シカマルの練習時間減らしちゃって…」

「だったら、さっさと終わらせりゃ問題ねぇだろ?」

「……うん」


シカマルって優しいなあ、って改めて思う。やっぱり好きだな、って。

とか考えてた自分はおかしかったのかな?ん?うん。シカマルは優しいけど、けど、勉強教えるのは、きつめなんだね!アメとムチのムチばっかりなんだね!なんて格闘してたら、ひょっこりナルトとキバもきて何故か一緒に数学を勉強中。シカマルのムチは相変わらず続いたけど、やっぱり教えるのが上手いのか、スラスラと問題が解けた。これからテスト前とか、シカマルに教えて貰おうかなあ。それで、もしかしたら、問題を間違えるごとにキスとかっ!そんなベタな展開になったり…あーやばいニヤニヤしちゃう!痛い子とか重々承知の上だけどさ!いや、でも、それよりも今はドラムをつないで、いちゃいちゃ出来るかもしれないからさっさとプリントを終わらせよう。




「終わったー!シカマルありがとう!」

「じゃ、行くか」

「うん!提出してくる!」

「俺も一緒に行く」


やばい何か照れる。理由とかわかんないけど、とりあえず照れる。何かカップルみたいじゃない?いや、あり得ないんだけどさ!


「何処行くんだってばよ?」

「わたしの「名前、時間あんまねぇから」…あ、うん」


すたすた歩いて行くシカマルに慌ててついて行く。ナルトとキバがまだ何か言ってるけど、まあ、いっか。シカマルといれる時間のが大切だしね!にしてもシカマルが歩くの速いなんて珍しい。


「シカマルっ!」

「…?」

「…歩くの速い」

「…わりぃ」


やっちまった、とでも言いそうな顔をしているシカマル。何か悩んでるのか気になって聞こうとしたけど、なんとなく、聞かない方がいい気がして。というよりは、早く一緒に練習したい気持ちが勝ったから、あえてつっこむのをやめた。


「よし、たくさん練習しよーね!」

「そーだな」


笑顔で言えばシカマルも軽く笑顔で返してくれたから、さっきのは気のせいだったんだな、と自己解決した。


「シカマルのドラム姿早くみたいなあ」

「…そうか?」

「だって絶対かっこいいもん」

「全然できねぇよ?」

「何でもいいのー!とりあえず見たいの!」


妄想が現実に近づきそうだからね!


「…ふーん…」

「あ、ここ、家!」

「意外とでかくね?」

「そんなことないよー」

「…あるだろ」



そんなこんなで、やっとシカマルとの練習ができる!


 

 







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