「ところでさ、ふと思った事があるのだよ、諸君」


こんどは何だよみたいな目しないでくれ。ほんとに。わたしにとっては、これは大事な大事な大事すぎる話なんだぞ!これからの日常に大きく関わるのだ!


「わたしは一体なんだろう」

「何言ってんだよ」


シカマルさん。そんな呆れた顔しないで。わたしは貴方の笑顔が見たいのおおおおおおおお!(我ながらキモいぜ)


「頭おかしくなったか?」


サスケ抹殺していいかな?


「病院行くかあ?」


笑いながらそんな事を言うな。キバなんて二度と尊敬しない、と心に深く決意した。

ナルトにいたっては、本気で心配している様子。…あのね、うん、わたしが言いたいのは、自分は人間だとか、名字名前だとかを言いたいのではなくて、


「バンドの役割の話をしてんだバカ野郎」


メンバーにはなれないから、せめてマネージャー的なものになったりしたい、なんて願望はある。そしたらずっとシカマルといれる!シカマルの日常生活がまるわかり!妄想し放題!もしかしたら触り放題!こんなチャンスを逃がしてたまるか!


「傍観者じゃねーの?」

「キバくん、楽器を貸し、かつスタジオを提供するのは誰だっけ?」

「………ぁー…」


すごい認めたくないみたいな反応やめろ。地味に傷つくから。わたしのハートは脆いから。ガラスより全然脆いから。今ので粉々だよ。


「マネージャーでもやりゃあいいじゃねーか」

「シカマルー!やっぱり大好き!」


シカマルに言われるのと他のメンバーに言われるのでは、嬉しさが全然違うね、やっぱり。でもシカマルが言ってくれるとは思わなかった。ただ悲しいことに、そのまま勢いで抱きつこうとしたら、調子にのるな、と言われデコピンをくらいました。人生で初めてこんなに強烈なデコピンをくらいました。頭の中がガーンガーンガーンって鳴ってる…でも、これも愛の試練だと思えば!……あれ?…これで喜んだらMじゃないか?というか、あんまりよくない方向に進むよね…?そんなの嫌だああああああああああ!


「俺は賛成だってばよ!」

「え!?…あ、うん。ありがとう」


ごめんね、ナルト。さっきまで喜んでて、それに賛成してくれたのに、それを否定するように、え!?、なんて言われたら驚くよね、ごめんね。でもね、今、心でも読まれたのかと思ってしまったんだ。だってタイミング良すぎだろ。まあ、ちょっと考えて、さっきのマネージャーの話ね、とすぐに状況把握したけど。わたしって実は頭の回転はやい?なんて思ったり。(実際には、ほど遠い現実)ナルトには皆弱いんじゃないだろうか、とたまに思う。だってサスケもキバも渋々ながら認めてくれてるし。…シカマルは何故か満足気に一瞬笑った。……笑った…?…やべ、笑顔悩殺もんだわ……お願いだから鼻血が出ませんように。


「じゃあ本格的な練習は明日からね!」


それぞれがコクリと頷く…シカマルやばい…何をしても絵になるんだけど!ナルトは相変わらず母性本能を擽ってくれるよね。シカマルに抱きつきたい!でもデコピンは嫌なので、頑張って我慢したわたしは偉いと思う。今は耐えるとき!だってシカマルにドラム教える練習したから、もしかしたら手に触っちゃったりとか…きゃああああああああ!

………あ、やばい鼻血でた。バレたら引かれる…?うん、逃げよう。


「じゃあ、わたしは帰る!」



後ろを振り向くことなく全力で走って家に帰った(疲れて玄関で数時間寝てしまったのは言うまでもない)


 

 

 








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