とりあえず、解散にはならないらしい。シカマル的にはどうでもいいと思ってるみたいだが、皆がそれを許さ無かったのです!全力で止めに入った。シカマルのドラム姿見れないとかなったら学校しばらく休むほど病むし。
「けどよ、俺はおたまじゃくしがわかんねぇんだかんな」
「ドラムはタイミングで乗り切れば大丈夫!シカマルならいける!シカマルだから大丈夫!」
皆もバンドを解散させたくないらしく、わたしに同意してくれた。サスケに今度の昼飯奢れよと耳打ちされて、それに頷いたからでは決してない。その返事にシカマルは諦めたらしく、しぶしぶながらもやると言ってくれた。
危機一髪ってまさにこのことですなっ。妄想が妄想で終わらなくて本当に良かったと心から思う。
「やるからにはしっかりやるから、名前後で教えろ」
「シカマルのためなら何でもしますとも!」
とりあえずこれで心配は無くなったから後はひたすら突っ走るのみ!
「楽器どうすんだ?」
キバの何気ない一言。
「あ、わたしん家の貸すよ」
「「「「は?」」」」
え?なんでそんなに驚くわけ?…あれ?わたし言ってなかったんだったけ?
「わたしん家、楽器屋さんみたいな?」
ちょ、皆目がポカーンってなってっから!そんなに驚くことですかね?自分で言うのもなんだけど、お父さんは娘(つまりわたし)大好きだから(わたしは、これがとても嫌だ)多分楽器くらい簡単に貸してくれるはず(初めてお父さんに感謝しようと思う)だから大丈夫だと思う。もしダメとか言われたら大嫌いの一言でもいってやろう。
「スタジオあるのか?」
「おーさすがサスケ。鋭いねぇ」
「で、あるのか?ないのか?」
「もちろんあるよ!」
そろから2人で会話を進めそうになったものの、シカマルが会話に参加するとしないのでは、わたしのモチベーションが大きく左右されるので、スタジオは練習する場所でとか色々説明して、会話を続けた。……シカマルがちゃんと聞いてくれてる……!という感動を覚え、わたしはいつも以上にテンションが高くなり途中でキバにうざいと言われたのを気にせずに話し続けた。前からわたしの扱いって酷かったけど、最近さらに酷い気がするのは気のせいかな、気のせいだと思いたい。でもシカマルにだったらどんな扱いされてもいい(決してドMでもマゾでもないぞ)
「まあ、そんなかんじで」
後半、自分でも何の説明していたか記憶がないのは何故だろう。というか脳で違うこと考えてるのに、違うこと喋れてるって凄くない?
「名前ってドMだったんだな」
「マゾかよ…」
「マゾってなんだってばよ?」
「シカちゃんも大変だなー。こんなのに好かれて」
「………」
まて。キバ、わたしはMじゃない。サスケ、マゾじゃねぇからな。痛いのとかやだし。シカマルでも痛いのとかされたくないよ。ナルトはやっぱり純粋なんだねっ!そんなナルトがお母さんは大好きだ!シカマルの次に!…シカマルさんや、沈黙が1番痛いっす……ん?んんん?え?あれ?
「…皆…エスパー?…え、人の心読めんのおおおおお!?」
「声にでてんだよ/たってばよ/っから」
「…はあ」
シカマルー!ため息やめて下さいいいいいいい!恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい
穴があったら入りたいとこれほど思ったことはない
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