「じゃあ今日は予定通りバンド名を決めまーす!いぇーい!」
「なぜお前が仕切る」
サスケの冷静なツッコミはスルーするとしても、他の3人、その痛い子をみるような目をやめろおおおお!ちょっとくらいはしゃいだっていいじゃないか!ていうか君たち少し冷静すぎないかい?逆に。シカマルとサスケは分かるけどキバとナルトなんてすっごいはしゃぎそうなのに。なんなんだ、全く…
「とりあえずどんどんあげてー」
仕方ないからわたしが黒板に書いてあげよう。ちなみに今は放課後だから教室にはわたしたちしかいない。つまり、使い放題。素晴らしいね。
「ナルトスペシャル」
「赤丸」
「…遊び心」
「なんでもいい」
…最後のシカマルの発言はバンド名じゃないよね。ただの意見だよね?うん。きっとそう。てかサスケ遊び心って…確かに初めは遊び心からだったけど!ナルトやキバは話しにならん。1番ましなのは…遊び心…?いや、だめだろ。…あ…ハッとした表情をしたわたしを皆が見る。
「Sense of funは?」
サスケとシカマルは意味を理解してまあ、いんじゃねぇの?みたいな表情。多分、ナルトとキバは分かってない。
「訳すと、遊び心」
と言えばナルトもキバもなんとなく納得してくれて。違うの考える?とか言おうとしたら、ナルトが突然すげぇ誉め出したから正直びびった。とりあえず、ナルトがすごく気に入ったのでバンド名はこれで決定らしい。うん、ナルトに最終的決定権があるんだね。まあ、それもそうか。バンド作ったのナルトだしね。
それにしても楽しみだなあ。シカマルのドラム姿。今までそういう姿を想像して妄想とか無かったなからなあ。わたしの妄想はナチュラルですから。例えば、先生と生徒とか医者と患者とかそれから…え?どうでもいい?人がせっかく話してるのに、つれないなあ。とりあえずシカマルを音楽関係で繋げて妄想したことはない、ということが言いたいわけであります!
…あ…
「今すっげぇー大事なこと思い出したんだけど」
ちょっとやる気でてきたのに邪魔すんなよ、みたいな目のキバ、次はなんだよって呆れ気味のシカマル、早く言えよって顔のサスケ。ナルトは、
「なんだってばよ?」
きょとんとした顔で首を傾げて聞いてくる。ぐはあっ…やべっ萌える。抱きつきたい。1番はシカマルだけどね!ナルトの場合はこう、うん母性本能を擽られるっていう感じ。つまり抱きつきたい。と、脳内で葛藤してたら、他の奴らとシカマルの視線が鋭くなってきたので、脳内を切り替えた。
「話が上手く進み過ぎてて忘れてたんだけど、」
これ言ったらどうなるかなんて分からないけど、きっとなんとかなるだろ!
「シカマルって音楽系、全然ダメなんじゃなかったっけ?」
「「「!」」」
うん、わたしも思い出したとき驚いたよ。ただね、なぜシカマルも驚く!?自分のことは自分が1番良く分かってるはずでしょうがああああ!これを思い出したときは、シカマルが克服したのかなあ、なんて考えたけど、どうやらこの反応を見る限りはずれ。
結成そうそう解散の危機に陥ったわたしたちでありました。
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