「シカマルー好きー」
「はいはい」
ただいま昼休みでございます。そのうちバンドメンバーが来るらしい。つまりわたしは除け者かバカ野郎。まあ、勝手に会話に参加するけどね。邪魔者扱いなんてさせないけどね!…シカマルにどっか行けって言われない限り…シカマルには嫌われたくないですからねぇい。あ、噂をすればなんちゃら。バンドメンバーがきたきた。
「お前何でここにいる?」
「シカマルの隣の席だから」
へっ。サスケに何言われたって怖くないもんねぇー!
「今日は何決めんだよ?」
キバって案外…周りを気にせず本題にスパッといくんだね…うんやっぱり尊敬するよ…次からは師匠と呼ばせて頂こう。
「とりあえず楽器だろ」
ちょ今シカマルと以心伝心!嬉しすぎて涙がやべぇっす!心の通じあう仲に私たちなれたんだね!
「とりあえず名前は黙れ」
「シカマルってば心読まないでよ!あとシカマルはドラムがいい!」
「「「……」」」
おっとー?これはまさかの大変な失敗をおかしたか…?だってシカマルドラムってイメージなんだよ、わたしの脳内で!えーダメなの?まあシカマルは何をしても絵になるし、かっこいいんだけどね!なんて考えてたら鼻血が出そうになったので強制終了した。
「シカちゃん似合ってんじゃね?」
「俺もそう思うってば!」
「俺もだ」
「俺は何でもいんだけど」
おお?失敗じゃなくて大成功だね!このまま調子のっちゃっていい?いいよね!ありがとう神様!
「あとね、キバはギターでナルトはボーカル、サスケはベースってのはどう?」
なかなかいいと思うんだけどなあ。うちの脳内のバンドはそれで構成されてて、なかなか素敵だし、いけると思うだよね。そこからの妄想も繰り広げられるし。だってシカマルがドラムだよ?かっこ良すぎるでしょ!リズムにのってやってるんだよ?鼻血が出ても(略)
とりあえずシカマルはかっこ良すぎる。
「めんどくせぇしいんじゃねぇの?」
「シカマルならそう言ってくれると思った!やっぱり大好き!」
「はいはい」
みんなも、もう、どうでもいいオーラが出つつあるからそれで決定なんだと思う。こ、これで妄想だけじゃなくて、現実に起こるなんて……絶対やばい。すごい興奮状態になると思うんだよね。鼻血どころじゃないよ、きっと。あ、ファンクラブとか出来るのかな?シカマルに関するファンクラブの会長は絶対にわたしがやる。…ん?わたしがファンクラブ立ち上げちゃえばいんじゃないか?よしシカマルファンクラブ(名前は後々改名予定あり)ここに結成!
「あのよ、」
突然思いだしたかのように話しだすキバ。みんな(といっても残りの3人プラスわたし)がキバに視線を向ける。ファンクラブのことだったらわたしに任せろって言ってやろう。
「バンド名は?」
「「「「……」」」」
1番大事なことを忘れていました……
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