「たのもー」
「恥ずかしいからやめろ」
シカマルの声に合わせて2人そろって(キバにナルトね)そんな目でわたしを見ないでください。さすがに自分でも違うクラスででしゃばり過ぎたと反省してます。ちょっとだけクラスの人の視線が痛かったもん!そんくらい分かるもん!あー自分きもい。もんってなんだもんって。いや、きもくないけどきもい。ていうかさ挑戦状とかいつの時代だよ、とかそんなことを考えてたら、無性に時代劇見たくなって家帰って4時から見ちゃったからさ。だから、たのもーとか言っちゃったんだよ。ああ恥ずかしい。
「やーやーサスケくん」
「何しに来た」
そんなだる気にしなくてもいいじゃないか。せっかく誘いに来たのに。というかわたしはサスケなんて本当はどうでもいいんだからな!けどナルトが可哀想だから、来たんだからね!別にシカマルがメンバー足りないとやってくれないから、バンドしてる姿が見れないとか、そんな不純な理由じゃないからね。本当にナルトが可哀想だか(略)
「バンドやろーぜ」
キバ…わたしは君を勇者と呼ぼう。機嫌がそれでなくてもちょっと悪そうなのに、用件をさっさと伝えるとは…見直したぜ…まあ、何が何でもシカマルが1番だけどね。
「断る」
「なんで断んの?」
だからサスケが断ったらシカマルがバンドで輝いてるとこが見れないだろうがあああああ!だから何としてもやってもらうよ?
「やってなんのメリットがある?」
「そっかーサスケってばLooseっていうグループに勝てる気しないんだねー」
「あ?」
「負けるって分かってる戦いはしたくない主義なんだね。そっかー初めて知ったよ。サスケがそんな意気地無しだって」
多分負けず嫌いなサスケのことだから、
「やってやる」
「ほんとかサスケ!?」
「ああ」
やっぱり、ね。ナルトってば嬉しそう。…これでこれでシカマルのバンド姿が見れるうううう!神様ありがとう、ありがとうございます!
「名前、」
「ん?」
「サスケの性格良くわかってんな」
「まーね!」
あれ、あれれれれ?シカマルってば、シカマルってば、こ、これは、もしかして、もしかして
「や、やきもち!?」
「勘違いも大概にしろ」
ばっさり切られた…ちくしょう。でもでもでも
「わたしはシカマルが大好きだからね!」
「はいはい」
ため息つくと幸せ逃げちゃうんだよー知らないのー?小さい頃に習わなかったのー?というよりキバとサスケの視線が痛い。(ナルトはサスケに喜びのあまり抱き着いてるから全然良い)キバはまたやってるよって呆れてるからまだ良い。サスケの場合、何だコイツ。バカか?みたいな見下してる感の視線んんんん!クラスの人の視線もサスケ同様。はい、ご想像の通り、この日からサスケとナルトのクラス(今さらだけどサスケとナルトはA組でシカマルとキバとわたしはC組)恐怖症になりました。2度とA組にはいけない。とか言いながら次の日普通に行ったけど。
とりあえず、メンバーそろいました。(…で、わたしは一体なんなんだろう。やっぱり邪魔者?いや、でもシカマルへの愛は誰にも負けな(略) )
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