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「あー疲れた お前らのせいで
俺まで怒られたじゃねーか」

「まあ良いではないか!
それにこうやって3人で入る風呂もいいと思わぬか?がはははっ」
「あるじさま あとでおせなかおながしいたしますー」

あの泥遊びの後3人で正座をさせられ燭台にこっぴどく叱られた 晩飯を食べるより先に風呂に入れと脱衣所に押し込まれそして今に至るわけだ

「ああ うん 頼んだよ」
「かしこまりました〜
ではぼくはさきにじぶんのからだを
あらってまいりますね」

楽しそうに湯船から出でいく今剣 歳いってても見た目ああだとやっぱ子どもっぽいのかなと思う

「いってらっしゃい」

「して雅人 最近の夜更かしの理由を教えてもらおうか」
「は? なんでお前知ってんの」
「主殿の近侍からの報告とでも言っておこうか」

「ありえねーじいちゃん 言いやがったのか」
「雅人 お前を心配してのことだ、それは考慮してくれ」
「そのくらいわかってるよ
ただ お前らの主として恥ずかしいというか そういった弱いところを見せたくないんだよ」

岩融から目線を変え 天井を見る ふと顔に寒さを感じちらりとそちらを見る。風呂場の窓から綺麗な夜空が見えた。ああもうこんな時間か腹減ったな

「弱みとは? 雅人 夜中に弱みと思わせることをしているのか?ん?」

せっかく星が綺麗だとか思ってたのにこいつは、ほんとうに!

「何そんなにニヤニヤしてんだよくそ!
あーもー 最悪だよほんと
軍法 学んでんの 他にも刀や時代について」

「はて 今更何故 そのようなことを学んでおるのだ 幼子の頃から軍法などいらぬほど身につけていただろうに」
「おい、それもじいちゃんか」
「いいや これは俺の予想だ」

「まあ 当たってるけど 勉強なんてすればするほど身につくものでしなければ忘れていくばかりだし そういうの嫌なんだよ
お前らが頑張ってるのに俺だけ馬鹿みたいに本丸でのんびりしてるとか 俺だってお前らのために何かしたいんだよ てまあそんな感じだよ おいお前誰にも言う」

「主ー!!」
「雅人くん!」
「雅人っ」

ドアの方を見るとほぼ全員と思われるうちの刀剣男子たちが腰にタオルを巻きつけて立っていた

「ということらしいぞ 皆
よかったなぁ 別に女ができたわけではないようだ がっはははは!」

「おいこれどういうことだよ!?」

「はっはっはっ、驚いたか雅人」
「お前の心配をしていたのは俺だけではないのだぞみやび」
「主ってばいつも昼間は寝てるし 俺のことあんまり構ってくれないし…捨てられるのかと思った」
「加州清光はともかく僕に飽きるなんて許さないよ」

「俺もう寒いから湯船入っちゃおー!
雅人の隣もーらいっと」
「ほら 皆も体が冷えないうちに入るといい」


元気に湯船に飛び込む蛍丸も短刀たちを湯船に入るよう促す一期一振も今の俺にはただただ驚くことしかできない


「あるじさまー!
おせなかおながししますよぉー?」


だけど、ただちょっと嬉しかった。


「おー わかった」



(ちょっと背中流すって何?!俺がやる!)
(また今度な 今回は今剣)



20150304*



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