岩泉に助けられる
「(人多いな…)」
『っ!い、岩泉くん…』
「ん?おお、苗字か。合宿から帰ってたんだな」
『……う、うん…』
「ん?どうした?」
『…っ、』
「……お前…っ!ちょっとコッチ来いっ」
『ぁ…』
「…おい、おっさん!てめぇ…」
『ま、待って、岩泉くん!い、いいから…』
◯◯駅ー、◯◯駅ー
「っ、降りるぞ!」
『あ…』
「…本当に良かったのか?警察に言えば…」
『い、いいの!…それよりも、その…ありがとね』
「いや、別に…当たり前の事をしただけっつうか…」
『ううん、言わせて。…ありがとう、岩泉くん』
「っ!………おう…」
『ふふっ』
「…そ、そういやぁテキトーなとこで降りたけど…悪かったな」
『あ、大丈夫。ここからなら一駅だし…歩いてかえれるから』
「歩いてって…一人でか?」
『え?そうだけど…』
「馬鹿か、もぅ暗くなってきてんのに何考えてんだよ」
『…ご、ごめんなさい…』
「……行くぞ」
『え?』
「帰るんだろうが」
『あ、…はい』
“始まり?”
(ありがとね、岩泉くん)
(俺が好きでやってんだ、気にすんな)
(…助けてくれたのが岩泉くんで良かった…)
(…そりゃどうも…)
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